ファーストフード大手のバーガーキングは、人気商品「ワッパー」がカビに覆われ腐っていく映像を新しい広告キャンペーンに採用しました。
映像は新鮮なハンバーガーが34日間かけて腐っていく過程を鮮明にとらえたもので、バックにはソウルシンガー、ダイナ・ワシントンの1959年のヒット曲「What a Difference A Day Makes(たった一日でこんなに変わる)」が流れています。
CMのワッパーには、商品を良く見せるための着色料や特殊効果などが一切使われておらず、映像の最後に「人口防腐剤のない美しさ」の一文が浮かび上がることで、素材が自然由来のものであることを強調しています。
Image: Burger King/YouTube
Image: Burger King/YouTube
バーガーキングがこのCMを作成した背景には、昨今の消費者がオーガニック志向になっていることがあります。
バーガーキングを所有しているレストラン・ブランズ・インターナショナルは、顧客がより健康的でオーガニックな食材を求めていると確信しています。
イギリスのデータ分析会社YouGovの昨年9月の調査によると、ミレニアル世代(1980年代から2000年初頭にかけて生まれた世代)とその親の世代の半数以上が、5年前よりもオーガニック製品を購入しています。
また2018年にニールセンが行った調査でも、若い世代の成人の多くが、自然で環境に優しい材料で作られた製品に高いお金を払う価値があると回答しています。
現在ヨーロッパのバーガーキングのほとんどで、保存料の使用が廃止されています。
レストラン・ブランズ・インターナショナルのグローバルマーケティング責任者、フェルナンド・マチャド(Fernando Machado)氏は、「私たちは本物の食べ物の味の方が良いと信じている」と述べ、バーガーキングが提供している食品から、人工的な防腐剤や着色料を取り除く作業に現在懸命に取り組んでいるところだと説明しました。
アメリカ国内ではすでに400以上の店舗が「カビの生えるワッパー」を販売しており、年内には全ての店舗で購入できるようになります。

マクドナルドのハンバーガーはなかなか腐らないって聞いたけど本当なのかな?

バーガーキングのCMはライバル会社をけん制する意味合いもあるのかもね
References: CNN