平均で10年以上の差も、長生きするために不可欠な5つの健康習慣

雑ネタ
(Rima Kruciene/Unsplash)

長生きの秘訣はいかに病気をしないかにあります。

加齢とともに衰えた体は様々な病気を呼び込み、場合によってはそれが寿命を大きく縮めることになります。

2019年に行われた大規模な研究は、高齢期に差し掛かった人のその後の病気の発生率に、日々の習慣が関係していることを明らかにしています。

研究者は、がんや糖尿病、心血管疾患などの病気を発症せずに長生きするために、生活に5つの習慣を取り入れることを推奨しています。

 

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長生きするための5つの健康習慣

 

ハーバード公衆衛生大学院とアムステルダム応用科学大学の研究者たちが行った研究は、生活に5つの健康的な習慣を取り入れることが、病気をしない人生のための不可欠な要素であることを明らかにしています。

British Medical Journalに掲載されたこの研究では、男性38,000人以上、女性73,000人以上を28年から34年にわたって追跡した大規模なデータを用い、彼らの50歳から先の人生における病気の発生率や生活の質について調査しました。

研究者たちは得られたデータから、健康的で長生きをするための要素を導き出しています。

それは次の5つです。

 

・禁煙
・健康的な肥満指数(BMI-18から25の間)
・毎日30分間の運動
・適度なアルコール摂取
・健康的な食事

 

データは、50歳時点でこれらの5つの習慣を取り入れた女性が、取り入れなかった女性よりも平均で14年長生きしたことを示しました。

男性の場合は同じ条件で12年長生きしました。

 

また5つの習慣は長生きだけでなく、病気が発症するまでの期間を延長させることにも貢献します。

5つの習慣のうちの4つか5つを取り入れた女性はそうでない人に比べて、50歳以降の20年から30年で、がんの発症までの期間を8年、心血管疾患で10年、糖尿病では12年平均して延ばすことができました。

男性の場合でも、がんで6年、心血管疾患で9年、糖尿病で10年発症までの期間を延ばすことができました。

これに対し健康的な生活習慣を持っていない人――特に喫煙者や肥満の人は、無病である期間が最も短いことがわかりました。

喫煙では一日の本数が15本以上、肥満ではBMIが30以上の人は特にこの傾向がありました。

 

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また5つの習慣は、病気にかかった後の生存年数にも影響を与えています。

がんにかかった人が5つの習慣を取り入れていた場合、そうでない人に比べ平均で23年長生きしました。

一方病気になった後でも5つの習慣を取り入れなかった人は、平均で11年しか生き延びることができませんでした。

この傾向は、心臓病などの心血管疾患や糖尿病でも同じように見られました。

研究著者の一人であるハーバード公衆衛生大学院のフランク・フー(Frank Hu)博士は、「健康的な生活習慣は寿命を延ばすだけでなく、生活の質を向上させ、慢性疾患に関連する苦痛を軽減することができる」と述べています。

 

5つの健康的な習慣を生活に取り入れたかどうかは研究に協力した人の自己申告にのみ頼っているため、結果は実際よりも偏っている可能性があります。

これについてフー博士は「こうした習慣を身につけるのに遅すぎることはない」と述べ、特に喫煙者が禁煙をすることと、非喫煙者がヘルシーな食事と定期的な運動をすることは、健康的な生活を送るうえで重要な要素であると重ねて強調しています。

 


 

 

しぐれ
しぐれ

どれも簡単そうに見えるけど、人によっては難しいものもあるよね

せつな
せつな

毎日30分の運動はちょっとしんどい……

ふうか
ふうか

とりあえずできるものからやってみるくらいの気持ちでいいんじゃないか

 

 

 

References: CNN