米国テキサス州の環境委員会はレイクジャクソンを含む8つの町の住民に対し、「脳みそを食べるアメーバがいるおそれがある」として、水道の使用を控えるよう警告を出しました。
これは今月初め、レイクジャクソンの6歳の少年がアメーバに感染し死亡したことを受け決定されたものです。
問題となっているのは「フォーラーネグレリア (Naegleria fowleri)」と呼ばれる淡水に発生するアメーバで、脳に入り込んだ場合、発熱、嘔吐、吐き気などの症状が起き、ほとんどの場合1週間以内に死亡します。
米国疾病予防管理センター(CDC)の記録によると、アメリカでは1962年から2018年にかけて145人がフォーラーネグレリアに感染し、141人が亡くなっています。
現在当局は水道局と協力して水道管の清掃を行っており、住民に対し、水を使う際には沸騰させ、また入浴時には鼻に水が入らないような措置をとるよう勧告しています。
The Brazosport Water Authority is issuing a Do Not Use Advisory for all water in the following cities: Lake Jackson, Freeport, Angleton, Brazoria, Richwood, Oyster Creek, Clute, Rosenburg, Dow Chemical, TDCJ Clemens and TDCJ Wayne Scott. pic.twitter.com/PWp95dXdrE
— Texas Commission on Environmental Quality (@TCEQ) September 26, 2020
騒動の発端となった6歳の少年は、自宅のホースからの水、あるいは公共施設にある噴水(スプラッシュパッド)の水を浴びてフォーラーネグレリアに感染した可能性がありました。
当局はすぐに施設を閉鎖し、噴水から採取した水の成分を研究所で検査しました。
その結果、集めた11のサンプルのうちの3つからフォーラーネグレリアが検出されました。
CDCは、フォーラーネグレリアへの感染は、湖、川、温泉などの暖かい淡水で起こると説明しています。
また非常に稀なケースとして、塩素処理が不十分なプールや、汚染された水道水からも感染することがあるとしています。
2009年から2018年までの記録では、34人中30人が、公共の水源からフォーラーネグレリアに感染しています。

CDCによるとフォーラーネグレリアに汚染された水を飲んでも感染はしないみたいだよ

水を鼻に入れないようにするのが大事だな