空港のトイレを使った人の30%は手を洗わない、パンデミックを防ぐ手洗いの重要性

雑ネタ
Image by Michael Gaida from Pixabay

空港などの大勢の人が集まる空間にはウイルスが存在し、人は知らずに病気を運ぶ媒介者になることがあります。

清潔な手指はインフルエンザなどの病気を遠ざけることができますが、一部の人は(本当に)手を洗いません。

空港での手洗い率を上昇させることができれば、未知のウイルスが別の土地に広がるのを防ぐことができます。

 

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病気を世界中に広げる航空機と空港

 

キプロス大学およびマサチューセッツ工科大学の物理学者である、クリストス・ニコライデス(Christos Nicolaides)氏たちの研究チームは、過去に起きたパンデミックを調査し、ウイルスがどのような経路で伝播していくのかを分類しました。

14世紀の黒死病(ペスト)から、2003年に発生したSARS、そして2009年にメキシコで最初の被害が確認された新型インフルエンザH1N1に至るまで、多くの病気が世界中に広まりましたが、その広がり方とかかった時間は時代によって大きく異なります。

現代に比べて医療が未発達であった14世紀は、有効な薬がなかったことや高度な治療が受けられなかったことが死者の数を増大させました。

しかしこの時代の輸送手段は陸上と海上に限られていたため、ウイルスを保持した人は別の土地に行くことができず、病気の蔓延するスピードは控えめでした。

一方新しい輸送手段である航空機は、世界をより身近なものにさせ、現代人は短時間で地球のあらゆる場所を訪れることができるようになりました。

国際民間航空機関によると、2017年の空港利用者は約41億人で、この数は2036年には78億人になると予想されています。

 

研究者は航空機と空港の存在が、病気を世界に蔓延させる大きな要因の一つであると考えており、空港内での手洗いの徹底が、病気の蔓延を防ぐのに効果的であると強調しています。

ニコライデス氏は、「トイレに行った後に手を洗う人は70%に過ぎない」と述べ、また手を洗う人の50%が正しい方法でそれを行っていないと指摘します。

空港内のトイレやタッチパネル、ドア、そして航空機内の座席やトレイテーブルなど、多くの箇所には微生物が付着しており、それに触れる人は潜在的にウイルスを運ぶ媒介者になる可能性があります。

 

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手洗いは感染症の蔓延を防ぐシンプルで効果的な方法

 

Image by Michal Jarmoluk fromPixabay

 

研究グループは疫学モデリングとモンテカルロシミュレーションを使って、空港内での清潔な人の割合が増えた場合の、ウイルスの広がり方について実験を行いました。

その結果、世界中の全ての空港の手の清潔度を現在の20%から30%に上げることができた場合、感染症の影響力を約24%軽減できることがわかりました。

また、もし全ての空港の手の清潔度を60%に上げることができれば、病気の影響力を今よりも69%低下させられることもわかりました。

 

研究者は、空港での手洗い率を上昇させることはコストと実用性の面で実現が容易ではないことを認めつつも、「適切な手指衛生は感染症の伝播を防ぎ、世界的な大流行のリスクを減らすためのシンプルで効果的な解決策になり得る」と結論づけています。

 

 

実験では、全ての空港では無理だとしても、世界の主要な10の空港だけでも手洗い率を上げることができれば、病気の広がる力を現在の45%から37%に減少させられることが示されています。

研究チームは今回の結果によって、保健当局や空港利用者の手洗いに対する認識が変わることを願っています。

 

研究結果はRisk Analysisに掲載されました。

 


 

 

せつな
せつな

トイレを出た後に手を洗わない人が30%もいるのが驚きだ……

しぐれ
しぐれ

ウイルスは空港だけじゃなくてどこにでもいるから、こまめに手を洗うようにしたいね

 

References:ScienceAlert