牡蠣みたいな謎の物体が漂着。その正体は17世紀の海賊の手りゅう弾

歴史

先日イギリスのビーチで奇妙な物体が発見されました。

 

かつて激しい嵐によってたくさんの船が沈んだ海域の近くでは、さまざまな漂流物が見つかっています。

今回発見されたものは、17世紀の海賊船で使用されていた手りゅう弾であることがわかりました。

 

どうみても牡蠣にしか見えませんが、どういう経緯で発見されたのでしょうか。

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船の墓場での発見

 

発見されたばかりの手りゅう弾。Credit: Robert Felce

 

2018年の11月下旬。

イギリスコーンウォールのリザード半島にあるDollar Cove沖で、地元の歴史家であるRobert Felce氏が奇妙な形をした岩を発見しました。

 

リザード半島付近は船の墓場として知られているほど激しい海域で、これまでに複数の難破船が発見されています。

 

海岸の近くに住むFelce氏は、難破船からの漂着物をいくつも海岸で拾ってきた経験を持ちます。

 

私は金属探知機なんか使わない。目を使うんだ。こういう発見には慣れているからね。

 

その彼をして“最初に見たときは岩だと思った”と言わしめたこの牡蠣のような物体は調査の結果、難破船から漂着した17世紀当時の手りゅう弾であることがわかりました。

 

商船から海賊船、そしてイギリス海軍に

 

リザード半島沖に沈んだ難破船の名前はSchiedam号といい、かつてオランダの商船だったものが海賊の手に渡り、その後イギリス海軍の輸送船として利用されたという経緯を持ちます。

 

1684年、モロッコのタンジェから軍用資材を乗せてイギリスに向かったSchiedam号は、途中嵐に遭いリザード島沖で沈没しました。

 

Felce氏によるとその時の被害は軍馬だけだったといいます。

それは積み荷が兵器だったからであり、船員たちは近隣のデボン州の兵士に救援を頼んでできる限りの物資を沈没から救いました。

 

Schiedam号と似た構造のフリュート船

 

Schiedam号が難破したことは歴史の事実として知られていましたが、実際にそれが発見されたのは1971年になってからでした。

最近では大砲が沈んでいるのが発見され、Felce氏はその他にも魅力的な遺物が沈んでいるだろうと推測しています。

 

Schiedam号の残骸は300年以上も海底に沈んだままで、現在イギリス政府のヒストリック・イングランドによって管理、登録されています。

 


 

Felce氏が発見した手りゅう弾は、鉄の殻に数オンスの火薬を詰めて制作されていました。

安全のためにイギリスの爆弾処理班が出向いて火薬を除去したそうです。

 

下がその写真ですが、ますます牡蠣かサザエに見えてきてしまいますね。

 

Credit: Robert Felce

 

当時の兵士たちはこれに縄で火をつけて相手に投げつけました。
また投てきが得意な兵士は特別連隊に配属されました。

 

この海域には他にも多数の沈没船が存在していて、最近ではダイヤモンドと真珠を積んだ商船が発見されました。

 

Felce氏は、難破船からのより魅力的な遺物が再びビーチに現れることを確信していると語っています。

 

ここにはまだ沈没船が眠ってる。この先も新しい漂流物がビーチに届くのは確実だよ。

 

彼は漂流物を発見するために海岸に出ているということなので、今後また新たな何かを発見してそれがニュースになる日も近いかもしれませんね。

 

 

References:livescience,foxnews

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