ニュージーランド出身でオーストラリア在住の俳優ラッセル・クロウ氏はゴールデン・グローブ賞でのスピーチで、現在致命的な損害を与え続けているオーストラリアの山火事に対する思いを語っています。
TVドラマ「The Loudest Voice」への出演でTVムービー部門の主演男優賞を受賞したクロウ氏は、プレゼンターのジェニファー・アニストンさんを通じ、「オーストラリアで起きている悲劇は気候変動によるものだ」と述べ、ユニークで驚くべき場所である地球を尊重するために科学に基づいて行動する必要があると訴えました。
家族を守るため今回のゴールデン・グローブ賞の授賞式を欠席したクロウ氏はTwitterに、受賞に感謝するメッセージと共に、自身の車の荷台に載せられた消防設備、そしてゴールデン・グローブ賞のトロフィーを撮影した映像を投稿しています。
Thanks to the @goldenglobes .
What a cast I got to work with.
Naomi Watts, @WallisAnnabelle Sienna Miller, Aleksa Palladino @JoshStamberg @SethMacFarlane Simon McBurney and everybody else. They created a complete world. Their commitment, sensitivity and courage was inspiring. pic.twitter.com/AW9PtKwKF3— Russell Crowe (@russellcrowe) January 6, 2020
クロウ氏はオーストラリアの火災が始まって以降定期的にSNSに投稿を続けていて、人々にボランティアへの参加や消防サービスへの寄付をするよう呼び掛けています。
授賞式ではクロウ氏だけでなく多くの俳優たちも森林火災について言及しました。
ケイト・ブランシェットさんは式典で、ボランティアによる消防活動に敬意を表した後、「ある国が気候災害に直面しているとき、それは私たち全員が気候災害に直面している」と語りました。
また「ジョーカー」の演技で主演男優賞を受賞したホアキン・フェニックス氏は、気候変動について“統一されたいくつかの変更を加えること”をハリウッドに呼び掛けました。
こうしたハリウッドで活躍する俳優たちの気候災害への関心の表明は、歌手やスポーツ選手、作家などといった分野の著名人にも広がりをみせています。
オーストラリアの作家たちは、Twitterのハッシュタグ#AuthorsForFireysを使って人々に寄付を呼びかけ、自分たちの文章やイラスト、ワークショップの開催などを競売にかけています。
Aussie authors like @TrentDalton @slamup and more are raising money for Victoria’s Country Fire Authority (CFA) via @EmilyGale‘s #AuthorsForFireys auction!
• Follow the hashtag
• Like an item? Make a bid in the author’s replies
• Closes Sat 11 Jan @ 11pm AEDT
• Win? Donate!— Benjamin Law 羅旭能 (@mrbenjaminlaw) January 5, 2020
オーストラリアのプロテニス選手アシュリー・バーティさんは、現在行われているブリスベン国際での賞金を全て寄付することを表明し、また5度のグランドスラム優勝を誇るマリア・シャラポワさんは、25,000オーストラリアドルを寄付すると発表し、男子世界2位のノバク・ジョコビッチ選手に対して自分に続くようにと促しました。
この他にもTwitterで6,300万人以上のフォロワーを持つキム・カーダシアンさんや、オーストラリアの女優ニコール・キッドマンさんやマーゴット・ロビーさん、歌手のPinkさんなど多くの著名人が、火災と気候変動に対し懸念を表明しています。
収束の兆しを見せない火災についてオーストラリアのスコット・モリソン首相は、火災がこの後数カ月間続く可能性があると警告しています。

気候変動や火災のことを有名人が取り上げてくれるのはありがたいことだね

いろんなバッシングもあるだろうけどめげずに発信していってほしい……
References: BBC