1日1時間、または1万歩の運動は脳の容積の減少を防ぐ:軽い運動でも脳を若く保てるという研究結果

雑ネタ
Image by Сергей Горбачев from Pixabay

新しい研究は家事のような軽い運動でも脳の老化を遅らせることができると明らかにしました。

運動不足は肥満だけでなく様々な病気の要因になります。多くの国が1日に必要な運動量を定めていますが、世間には運動をするための時間が取れないと嘆く人たちで溢れかえっています。

今回ジャーナル誌Jama Network Openに掲載された研究では、これまで健康のために必要と考えられていた運動が、ごく軽いものでさえ有益である可能性を明らかにしています。

これは若い人はもちろん、特に中年以降の脳の衰えに対して効果があります。

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1日1時間の運動は脳の容積を0.22%上昇させる

 

研究の著者であるボストン大学のNicole Spartarno博士は、家事のような軽い運動でさえ脳を若く保つのに有効であると述べています。

研究はアメリカの2354人の中年の成人を対象に行われました。彼らは研究者に3日間の活動追跡データを提供することになります。

 

研究の背景には国が推奨する1日の必要運動量にしきい値があるのかを調べることが含まれています。

通常年をとるにつれそれまで出来ていた運動をすることが困難になります。もし年齢に合わせたしきい値がわかれば、健康維持のためのより適切なアドバイスにつなげることができます。

Spartano博士によると脳の容積は60歳以降毎年約0.2%ずつ失われていきます。脳の容積の減少は認知症につながるおそれがあります。

 

実験の参加者から集められたデータは、脳の容積減少に対し明るいニュースをもたらしました。

結果は、1日あたりの運動量が1時間増えるごとに脳の容積が0.22%上昇していることを示しました。これは60歳以降の人の1年分の減少量に匹敵します。

さらに1日に10000歩歩いた人は5000歩の人よりも脳の容積が0.35%増えたこともわかりました。

参加者の約半数は普段ほとんど、あるいはまったく運動しない人たちでした。

彼らのデータを加味すると、脳の容積上昇に必要な運動量はそれほど多くないという結果が導き出されました。

 

しかしこれはより激しい運動に意味がないことを示すものではありません。

Spartan博士は「高いレベルのフィットネスはより低い認知症の発生率と関連しているのは言うまでもなく、高齢者の長寿と生活の質にも関連しています」と述べています。

 


 

この研究結果には限界もあります。

それは主に白人を対象にした短期間の運動データに基づくものであるということと、脳の容積の減少は必ずしも運動量と関係ない場合もあるということです。

Spartano博士は、座りがちな人であっても脳を多く使うような仕事をしている場合、容積の減少速度は異なるだろうと付け加えています。

 

この研究についてシドニー大学の身体活動とライフスタイル、そして健康についての教授であるEmmanuel Stamatakis氏は全体的な結果を歓迎する一方、一部については疑問も投げかけました。

それは、より軽い運動でも脳や身体の健康に役立つ、とする部分です。

Stamatakis氏は運動の強度については軽い運動よりも中程度、もしくは活発な運動をするほうが明らかに脳や心臓の健康には良いとし、1分間の強い運動は1分間の軽い運動よりも有益であると述べています。

 

 

 


 

脳の容積が減少するというのはあまり想像したくないものですが、1日の軽い運動がその防止に役立つのであればそれをしない理由はありません。

1日1時間の運動、もしくは10000歩歩くことは健康につながります。万歩計をつけて1日の歩数を測ることから始めてもいいでしょう。

結局のところ健康や長生きのためには自分にあった強さで運動を続けることが大事なようです。

 

 

Reference:The Guardian

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