ニュージーランド沖で撮影されたシャチの家族が話題となっています。
スイマーを発見し近寄ったシャチは、人間という珍しい生き物に興味津々でした。
ドローンによって撮影されたシャチの行動の一部始終は、海の王者の好奇心の強さを伝えています。
家族と思われるシャチ3頭が一人のスイマーに気づきます。
忍び寄る影……
右側からもう一頭が……
これは絶対絶命のピンチ!
行く手を遮られた……もうダメだ……
ん?ぐるっと回って後ろについたぞ!?
と思ったら今度はお腹を見せて近寄ってくるっ?!
そしてなぜか一緒に並んで泳ぐことに……それにしてもデカい!
食物連鎖の頂点にいるシャチは、むやみに未知の生き物を攻撃したりはしません。
まず母親と思われる大きな個体が人間に近づき安全であることを確認し、子供がその後に続きます。
子供に教育を施すことで知られるシャチは、珍しい“人間”という存在にどう対応するべきなのかを身をもって教えています。
シャチの母親の体長はスイマーとの比較から3メートルほどであると推定されます。
シャチの平均的な体長は5メートル以上であることから、彼らは群れの中の若い世代に属していると考えられます。
一通りスイマーと触れ合ったシャチの家族は、その後、仲良く沖にもどっていきました。
Uターンをして……
みんな揃ってから……
ばいばーい!
この動画は写真家のDylan Brayshawさんと、彼のパートナーとの連携プレーで撮影されました。
海を泳いでいたパートナーはシャチがやってくるのに気づき、急いでBrayshawにそれを伝え、ドローンでの撮影が行われました。
撮影の準備を整えている間にシャチがどこかへ消えてしまわなかったのは幸運でした。
野生のシャチの家族が人間とどう触れ合うのかを捉えた映像は、とても貴重なものです。
References: Stunning Drone Video Has Captured Wild Orcas Playing With a Human Swimmer,YouTube