「ハロウィン」や「遊星からの物体X」などの作品を手掛けたジョン・カーペンター監督が、ゲーム音楽に興味を持っていることをメディアに明かし話題となっています。
オンラインマガジンConsequence of Soundのインタビューに答えたカーペンター監督は、ゲーム音楽に興味を抱いたいきさつについて語り、その影響に息子であるコーディの名を挙げました。
カーペンター氏は息子の勧めでゲームをプレイするようになり、「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」に始まり「ボーダーランズ」、「バイオショック」、「Destiny 2」などをプレイしたことを打ち明け、さらに最新作では「シャドウ・オブ・ザ・トゥームレイダー」や「Fallout 76」に興味があると付け加えました。
カーペンター監督は自身の映画の演出だけでなく脚本や音楽も手掛けるマルチクリエイターとして知られていますが、これまでビデオゲームに音楽を提供したことはありません。
しかし監督の手掛けた作品は、ゲーム化されたり、また作品中の登場人物がキャラクターの元ネタになったりと、ゲーム世界と非常に親和性が高いのが特徴です。
最近では「Dead by Daylight」のキラーの一人として、ハロウィンからブギーマン(The Shape,マイケル・マイヤーズ)が登場し、作品は映画を知らない世代にも浸透し始めています。
70歳となるカーペンター監督の創作意欲は衰えておらず、今年は「ハロウィン」の40年後を描く新作「ハロウィン2018」の製作総指揮や音楽を担当し、才能を発揮し続けています。
1978年の第一作「ハロウィン」のテーマ音楽を自らアレンジした新バージョン
ハロウィン2018は日本では2019年4月公開予定
ファンはカーペンター監督のゲーム音楽分野への参加を歓迎しているものの、当の本人は至って冷静に、「自分にゲーム音楽制作のオファーが来ることはないだろう」と語っています。
カーペンター監督の作品はどれも“男くささ”が前面に出ているため、好き嫌いがはっきりしているのが特徴の一つでもあります。
しかし強烈な個性を持った登場人物は、ゲームクリエイターに多大な影響を与えてきました。
メタルギアシリーズの主人公スネークは、映画「ニューヨーク1997」の主人公、スネーク・プリスキンが元ネタであることはよく知られています。
その他にも、監視社会を風刺した「ゼイリブ」や、吸血鬼ハンターの生きざまを描いた「ヴァンパイア・最後の聖戦」など、ゲームが扱うテーマにも通じるカーペンター作品は多くの人を魅了してきました。
カーペンター監督の今後の動向に注目です。
References:gameinformer,Consequence of Sound