EAは最新の投資家向け収支報告の中で、続編の登場が待たれるBioWareのRPGシリーズ「ドラゴンエイジ(Dragon Age)」について言及しました。
EAは最初、BioWareの最新作「Anthem」を引き続きアップデートしていくことを明らかにしたものの、BioWareの現在の活動自体については触れませんでした。
しかしある投資家の質問に対し、EAのCFOであるブレイク・ヨルゲンセン氏は、ドラゴンエイジの制作が進行中であることを認めながらも、発売に関しては2022年の会計年度よりも後になる、と濁した表現で回答しています。
EAの2022年の会計年度は、2021年4月1日から2022年の3月31日までなので、CFOの発言通りであれば、「ドラゴンエイジ4」の発売は少なくとも2022年の4月以降ということになります。
ヨルゲンセン氏は、EAが通常、早い段階でのゲームの告知を行わない姿勢であることに触れ、名指しは避けたものの、ドラゴンエイジがまだ情報を明らかにする段階にはないと話しています。
一方で2018年の12月に突然アップロードされたトレーラーについては、それが新しいドラゴンエイジのものであることを認めています。
Dragon Age Official Teaser Trailer – 2018 Game Awards
「ドラゴンエイジ4」がどういうゲームになるのかは今のところ謎に包まれています。
しかし今回のEAの収支報告書では、自社のゲームのライブサービスが収益増加に大きく貢献したことが強調されています。
EAは毎年発売している「Battlefield」シリーズをお休みし、今年度はプレイヤー数が7,000万人を突破した「Apex Legends」に的を絞ると発表しました。
基本無料ゲームである「Apex Legends」や、世界的に人気の「FIFA」が収益の柱になっていることは、EAにとって、今後発売するゲームにもライブサービス要素を導入する強い動機になります。
ドラゴンエイジに関しては、BioWareとEAとの間でいくつかの軋轢があったことが報告されており、その後“EAの方針によって”新しいドラゴンエイジがライブサービスの側面を持つことが明らかとなっています。
これまでシングルプレイRPGとして評価を得てきたドラゴンエイジですが、新作にマルチプレイやゲーム内課金要素が加わるのはほぼ確実になったと言えるでしょう。
Source:EA,The Motley Fool