植物にも感情がある?植物への接触は成長を妨げるという研究結果が明らかに

自然

おうちで植物を育てていますか?

ガーデニング人気の高まりを受け、手軽に育てることができたりベランダでの飼育に適した植物を目にすることが増えました。

ホームセンターに行けば数百円から綺麗でよい香りの花を買うこともできます。

さらには飼育法もいろいろな情報があふれていて、中にはクラシック音楽を聞かせたり毎日優しく話しかけたりして成長を促進させる、なんてものもあります。

これらの行為のほとんどは、少なくとも植物にとっては無害であると考えられています。

 

しかしオーストラリアのラ・トローブ大学が中心になって行なわれた最近の研究は、植物は触れられることに対して非常に敏感である、との結果を導き出しています。

 

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ほとんどの植物は軽い接触にも敏感

 

 

研究を主導したラ・トローブ大学の農業と食が専門のJim Whelan教授は、植物への接触を繰り返すとその成長が著しく遅れることを発見しました。

研究成果は、植物の成長と生産性を最適化する方法の発見につながる可能性があります。

 

Whelan教授は次のように述べます。

 

人間、動物、昆虫、あるいは植物同士の風による軽い接触においてでさえ遺伝子に大きな反応を呼び起こします。

 

Whelan教授によれば、植物は何らかの接触があった場合、防御反応のために30分以内にゲノムの10%を変化させます。

ゲノムの変化にはエネルギーが使われるため、研究者たちは植物への接触が彼らを疲労させると考えています。

 

これは植物にとって莫大なエネルギー量です。もし接触が繰り返されるならば植物の成長率は最大30%低下するでしょう。

 

なぜ植物がこういう反応をするのかについてはまだはっきりしていません。

Whelan教授のチームは今後も研究を続けることで、植物への接触に際して起きる遺伝子レベルでの反応メカニズムを理解しようとしています。

 

植物への良い接触と悪い接触

 

 

植物は移動することができません。

屋外に生息する植物は種を存続させるために、花粉をどこかに運んでもらわなければなりません。

そこで登場するのが花の香りや樹液に誘われてやってくる昆虫たちです。

 

植物は蜜を吸わせる代わりに花粉を遠くに運んでもらいます。

植物と昆虫の共生関係は広く知られていますが、ここである疑問が浮かびあがってきます。

それは、もしWhelan教授の研究が正しければ、植物は自分たちのために仕事をしてくれる昆虫に対しても拒否反応を示すのではないか、ということです。

 

研究では昆虫が植物に接触した際にも防御反応が出ることがわかりました。

しかし人が頻繁に触れた場合と、自分たちにとって有益な昆虫が触れた場合とではその反応に差がありました。

植物がどのようにして有益な相手かそうでないのかを区別しているのかはよくわかっていません。

 


 

一方で植物同士の接触には反応のメカニズムを知る重要なヒントが隠されているようです。

それは植物の葉が触れ合いその一部が日光を遮ると、影になった部分の成長が促進されるように働く、という仕組みです。

人や昆虫などによる害ではなく、植物同士で成長を遮る結果を引き起こした場合、彼らはそれに対し寛容な態度を見せます。

日光が当たらなくなってもその原因が同じ植物であるならば、彼らは遺伝子レベルで反応しその部分により多くの栄養を送り込むことができます。

植物の“光合成をしたい”という気持ちは遺伝子レベルで作用し、葉を成長させることができるのです。

 

Whelan教授は植物の遺伝的メカニズムの理解を深めることで、接触に対する感受性を低下させた品種の栽培につながる可能性があると述べています。

接触に対して強い植物ができれば、例えば、植えつけ密度を増やすことでより多くの収穫を見込める作物を作ることができるかもしれません。

教授は、品種改良することで別の問題が生じる――例えば枯れやすくなったり病気にかかりやすくなったりする――ことも念頭に置きながらも、こうした研究が将来の生産に有意義になることを強調しています。

 


 

身近な植物が意外と感受性に富んでいることに驚かされます。

動くことが出来ないからこそ、身を守ることに長けているのかもしれません。

 

……家庭菜園やガーデニングを楽しむ人たちのために、触るとお辞儀をしたり手を振ったりする植物が出来ればいいのにな~、なんて思います。

でもまずは放置気味のサボテンちゃんの様子を見てあげようかな。

 

 


 

 

かなで
かなで

起きろー!朝だよー!

せつな
せつな

ま……まぶしい……

かなで
かなで

ちゃんとお日様の光を浴びないと成長しないんだよー!

せつな
せつな

ディスプレイの光でも私は十分成長できる……だからカーテンを閉めて……

 

 


 

以上、植物への接触が成長を妨げる可能性がある、というお話でした。

読んでいただきありがとうございました!

 

 

Reference:Plants don’t like touch: Green thumb myth dispelled

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