たった20分自然の中にいるだけ――自然との接触はストレスを軽減し幸福感を増幅させる

自然
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自然の中にいると心が安らぎパワーをもらえます。

特に日常生活の中でビルなどの人工物に囲まれていると、自然のもつ癒しのパワーに圧倒されることさえあります。

 

これまで多くの研究者が人間のストレス軽減に自然の持つ力が有効であることを示してきました。

私たちの本能は自然の素晴らしさを熟知していますが、では具体的にどれくらいの時間自然と触れ合うのが一番いいのでしょうか。

せっかくの休日を長時間自然の中で消費したくない、そんな風に考える人もいるかもしれません。

 

でもご安心を。

新しい研究によると、ストレスを軽減するために自然に接する時間は思った以上に短くて済みます。

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自然の中でのストレス軽減に必要な時間は20分から30分

 

4月4日にFrontiers in Psychology誌に掲載された研究は、自然が人間のストレスを軽減するために必要な時間について新しい見解をもたらしています。

これまで自然が人間にとって癒しの力になることは証明されてきました。

しかしどれくらいの時間が必要なのかといった視点についての研究は欠けていました。

 

研究の著者であるミシガン大学のMaryCarol Hunter准教授はこの研究が、私たちが自然から癒しを得るために必要な時間の“スイートスポット”を探るためのものだと語っています。

 

私たちは自然の中で過ごすことでストレスが軽減されることを知っていますが、これまでそれをどのくらいの頻度で行うのか、またどんな種類の自然体験が役立つのかははっきりしていませんでした。

 

研究はストレスホルモンであるコルチゾールの分泌量が、どの程度の時間自然の中にいることで減少するのかに焦点を絞りその最適な時間を見つけ出すべく行われました。

 

実験では36人の都市居住者に8週間にわたって週に3回、少なくとも10分以上の屋外での自然体験をするよう依頼しました。

参加者は期間中4回にわたり、自然体験の前後のコルチゾール分泌量データを提供します。

 

データを分析した結果、ストレスを示すコルチゾールを大幅に低下させるのに必要な自然体験の時間は、20分から30分程度で十分なことがわかりました

それ以上の自然体験はさらにストレスレベルを低下させましたが、その速度は30分までのものと比べゆっくりなものになりました。

 

Hunter准教授はこの結果が、ストレス軽減のために自然で過ごすことを患者に奨励する医師たちにとって有益であるとし、また都市化の拡大と医療費の増加に対するタイムリーな話題になるだろうと語っています。

 

 

 


 

今年発表された別の研究でも、公園で20分過ごすことはその人を幸せな気分にする、という結果が明らかになっています。

この研究では20分から25分の間公園で過ごすことで参加者の64%が幸福感を感じたと答えています。

さらに注目すべきなのは、幸福感を得るために公園内を動き回る必要がなく、また年齢や身体的能力も幸福を感じることとは関係がないということでした。

自然からの癒しを得るために持っていくものや必要なものなど何もない、ということをこれらの研究は明らかにしています。

 

ほんの少しの時間太陽の光と緑に触れるだけで癒しを得ることができます。

ストレスの多い現代社会ですが、公園でちょっと一息入れてみるのも悪くないかもしれません。

 

 

References:mnn,Frontiers

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