メガロドンはホホジロザメによって絶滅させられたという新しい説が浮上

自然

今やパニック映画で常連になってきている感のある巨大なサメ「メガロドン」ですが、その絶滅の経緯については諸説あります。

今回学会誌に発表された論文によると、気候変動や超新星の爆発によるとされている従来の原因ではなく、より小さな種によって絶滅したのではないかという結果が報告されています。

 

その小さな種とは現在でも世界の海を泳いでいるホホジロザメです。

 

メガロドンの絶滅時期は従来の説よりも100万年ほど早い

 

メガロドンは体長が18mもあるとされる巨大なサメで、見つかっている化石の年代測定から約260万年前に絶滅したと考えられてきました。

しかし最近論文を発表したチャールストン大学の研究チームは年代測定に誤りがあることを指摘し、その結果メガロドンの絶滅時期が100万年早まった可能性がある(約360万年前)と報告しています。

 

巨大魚の化石が多く見つかっているメキシコのバハカリフォルニアにあるメガロドンの化石を再調査したチームは、過去の研究者たちが用いた年代測定の方法に誤りがあることを見つけもう一度測定をし直しました。

その結果これまで考えられていたよりも100万年ほど早い時期にメガロドンが絶滅したという結果が出ました。

 

チャールストン大学の脊椎動物の古生物学者Robert Boessenecker氏は、この結果は大量の海洋絶滅によってメガロドンが絶滅したという従来の考えを覆す可能性があると説明します。

 


 

従来の説ではメガロドンは鮮新世(約600万-約200万年前)中期に絶滅したと考えられています。

鮮新世は地球全体が寒冷化していく時代でサメのような変温動物の多くが絶滅しています。

 

今回の説が正しいのならば、気候変動や寒冷化以外の何が原因でメガロドンは絶滅したのでしょうか。

 

メガロドンの最強の敵はホホジロザメ

 

photo credit: travelbagltd Great White Shark in South Africa via photopin(license)

 

Boessenecker氏はメガロドンよりも小さくて精巧に出来た捕食者がメガロドンを打ち負かしたと述べました。

その捕食者こそ偉大なる白いサメ――ホホジロザメ(Great White Shark)でした。

 

ホホジロザメが登場したのは600万年前と推定されています。

最初は太平洋にしかいなかったホホジロザメは段々とその生息域を広げていきメガロドンと生存競争を繰り広げることになりました。

 

Boessenecker氏は今回改められた100万年分のずれは、ホホジロザメがメガロドンを打ち負かすのに十分な時間だったと主張します。

そして従来考えられてきた「超新星の爆発のような”大変動”が海洋生物の大量絶滅に関連している」という主張は、誤った化石記録が生み出した遺物かもしれないと指摘しました。

 


 

これは研究結果から導き出された仮説にすぎませんがおそらくメガロドンの絶滅に関しての議論はまだ続くものと思われます。

 

別の古代のサメの専門家は、1つの種だけが絶滅の引き金になるとは考えづらいと述べています。

そしてホホジロザメの他に存在している強力な捕食者(例えばイタチザメなど)のことを見落としている可能性を示唆しました。

 

 

 


 

メガロドンの絶滅についてホホジロザメは語ってはくれませんが、今回の研究結果は生物の過酷な生存競争の一端を感じさせてくれるものです。

チームはメガロドンの絶滅が何によって起きたのかについてさらなる研究が必要だと述べています。

 

その謎が解けるまでは、映画の中でのメガロドンの雄姿(とジェイソン・ステイサムのアクション)に思いをはせることにしましょう。

 

 

References:ScienceAlert,LiveScience

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