ちょうどこの時期(2月)になるとチョコレートの話題が出てきますね。
季節に関係なくチョコレートはおいしいものですが、イベントが絡むことでスイートにもビターにもなるのがこのお菓子の素晴らしいところでもあります。
しかしそんな感情の変化がもたらす効果ではなく、チョコレートには実際に身体にいい影響があることはあまり知られていません。
チョコレートはイベントやその結果とは関係なく全ての人に恩恵を与えてくれる優れた食品です。
ブラックチョコにホワイトチョコ、アーモンド入りやとろけるような質感のものまでいろんなチョコレートがありますが、その中でもダークチョコレートと呼ばれるものが近年注目されてきています。
チョコが身体にいいという研究結果が示されるのは今回が初めてではありませんが、ダークチョコレートが健康に良いと知ったならばすぐにでもお店に駆けだしたくなるのは間違いないでしょう。
BBCがまとめた報告ではダークチョコレートにはいくつもの利点があることがわかっています。
ダークチョコレートの持つ6つの利点
ダークチョコレートはカカオを含んだチョコレートのことでその含有量については商品によりますが、日本の大手菓子メーカーである明治によると、ダークチョコレートと呼ばれるためには少なくとも40%以上のカカオが含まれている必要があります。
ダークチョコレートにはカカオの他にも身体にとって良いもの――鉄分、マグネシウム、銅、マンガン――が含まれています。
これらの役割について簡単にみていきましょう。
鉄分はよく知られているように身体に酸素を運ぶ赤血球をつくることに使われます。
銅も同じような役割を持っていて酸素を運ぶための重要物質である「ヘモグロビン」の形成に一役買っています。
マグネシウムは骨や歯の健康を保つためのホルモンを作り出すことに貢献しています。
マンガンは食物を分解する酵素を含む体内の特定の酵素の生成と活性化を助けています。
この4つの成分の働きの他にもダークチョコレートには大きな利点が隠されています。
それが抗酸化作用とフラバノールです。
抗酸化作用は人間の身体が活動する際につくる活性酸素の働きを抑えるもので、アンチエイジング効果や生活習慣病の予防に効果があるとされています。
フラバノールはいわゆる”カテキン“のことで、ガンや糖尿病などのリスクを低減させることがわかっています。
また別の研究結果ではフラボノールがパーキンソン病やアルツハイマー病を予防したり、消化器系の炎症に対して効果があるとされています。
ダークチョコレートには合計6つもの身体によい成分が含まれているということになります。
2011年の研究では、ダークチョコレートはスーパーフルーツとされるブルーベリーやザクロなどよりも、抗酸化物質の供給源として優れているという結果が出ています。
名前のとおり暗い(ダーク)ほど健康に良い
ダークチョコレートにはカカオの含有量などでサイズや値段、味が異なりますがどれが一番健康にいいのでしょうか?
それはズバリその名前(ダーク)が示すとおりのもの――つまり暗ければ暗いほど良いものと言えます。
具体的にはカカオの含有量が質量に対して多いものを選ぶべきです。
同じグラム数ならば90%のカカオを含むものは75%のカカオを含むものよりも健康上の利点があるでしょう。
またチョコレートには風味をつけるためにオレンジやキャラメル、塩分などが入っているものがありますがこれはなるべく避けた方がよいでしょう。
ダークチョコレートは普通のチョコレートと比べると比較的値段が高いのは確かですが、せっかくダークチョコレートを楽しむのならばぜひその成分量に着目してみてください。
健康のためにダークチョコレートを毎日食べるというのはなかなか難しいことですが、甘い物の摂取と自分の健康について考え始めたときには購入を検討してみるのも悪くないでしょう。
……もちろん普通においしそう!という理由でも構いません――どう転んでもチョコレートがおいしいことにかわりはありませんから。
Souce:BBC
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