日焼け止めに要注意!?製品中の化学物質が血中に溶けだすという研究結果

雑ネタ
Photo by Skeyndor | Flickr

暑くなってくると欠かせないのが外出時の日焼け止めです。

店頭には紫外線を防ぐ効果が謳われた様々な商品が並んでいます。

紫外線は身体や皮膚に悪影響を与えることが知られていますが、意外と忘れられがちなのが日焼け止めに含まれている成分です。

FDA(米国食品医薬品局)の研究者はこの日焼け止めに含まれている成分がかなり早い段階で血液に浸透することを発見しました。

報告は、日焼け止めの成分が体内にどんな影響を及ぼすかについて、現在ほとんど知られていないとしています。

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日焼け止めの化学物質は早い段階で血液に浸透する

 

FDAの研究者が行った実験は小規模なものでしたが、その結果は日焼け止めを使用する人にとって十分なインパクトを持つものでした。

5月6日にJAMAに掲載された調査結果は、日焼け止めの成分がかなり早い段階で血液に浸透することを明らかにしています。

 

実験には24人の健康な成人が参加しました。

彼らは1日4回、4日間にわたって日焼け止めを皮膚に塗ることになります。

研究者は参加者の体のおよそ75%の皮膚に、1平方センチメートルあたり2グラムの日焼け止めを塗りました。

参加者は実験室に最大7日間滞在し血液サンプルを採取されます。

また実験期間中は一度も日光に照らされることはありませんでした。

 

研究は日焼け止めの主な成分である、アボベンゾン、オキシベンゾン、オクトクリレン、およびテレフタリリデンジカンファースルホン酸の4つの成分が体内にどれだけ吸収されるのかを調査する目的があります。

FDAは2016年にこれら4つの成分についてその血中濃度を1ミリリットルあたり0.5ナノグラムまでと定めたことから、研究者は実際の商品がそのしきい値を越えていないかを確かめる必要がありました。

 

実験結果は驚くべきものでした。

参加者の皮膚に塗られた日焼け止めの4つの成分は、1日以内にしきい値を越えるレベルで血液中に見つかりました

さらにこれらの化学物質の血中濃度は、日焼け止めが再塗布されるにつれその後の数日間でさらに増加しました。

これは化学物質が時間の経過とともに血中に蓄積する可能性があることを示しています。

 

この衝撃的な結果は、日焼け止めの成分が早い段階で血液中に取り込まれることを明らかにしていますが、これは日焼け止めの使用をただちにやめるほどの危険性があるということなのでしょうか?

 

紫外線対策に日焼け止めの使用をやめるべきではない

 

カリフォルニア大学サンフランシスコ校の皮膚科医、Kanade Shinkai博士は「人は絶対に日焼け止めの使用をやめるべきではない」と忠告します。

博士は太陽が皮膚がんや黒色腫を引き起こす可能性があることを挙げ、今回の研究結果をもって日焼け止めの使用をやめるのは賢明ではないと述べました。

 

これまで日焼け止めの成分である化学物質について、その有効性や安全性について研究された事例はほとんどありませんでした。

今回の研究はそれぞれの日焼け止めの成分について検証しているのではなく、それがFDAのしきい値を越え血液中に吸収された事実を明らかにしただけのものです。

この事実は化学物質が血中に取り込まれることの潜在的なリスクについてさらなる研究の必要性を強調しています。

 

Shinkai博士は、今後、血液中に入る薬が受けるのと同様の安全性テストを日焼け止め商品も受ける必要があるのではないかと述べました。

また今回の研究が非常に限定的であり、参加者が実際の太陽の光を浴びていないことなどもふまえ、さらなる研究が求められると語っています。

 


 

FDAは今年の2月に日焼け止めの安全性を改善することを目的とした新しい規則を提案しています。

それによると日焼け止めの製造業者に対し安全性に関する追加の証拠の提出を求めています。

そして11月までにそれが行われなければ商品を市場に出せなくなる可能性があるということです。

 

日焼け止めの安全性に関してはまだはっきりとした研究結果が乏しい状態です。

しかし現在販売されている商品の中にはその成分が血中に溶けださないものもあります。

それは“紫外線散乱剤”に分類される酸化亜鉛二酸化チタンを含むものです。

一方でFDAが懸念している成分はどれもが“紫外線吸収剤”に分類されるもので、これらは紫外線に化学的に反応することでそれを吸収する働きがあります。

日焼け止めの体内への影響については今後の研究が待たれるところですが、心配症の人は酸化亜鉛や二酸化チタンを含む商品を使用するのがいいでしょう。

 

また日焼け止めだけが紫外線から身を守る唯一の方法ではありません。

帽子、サングラス、UVカット効果のある衣類、また日陰を探すことなども太陽の熱から身を守る良い方法になります。

 

 

References:LiveScience

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