犬を飼うことは飼い主の健康維持に役立つ――チェコで行われた大規模調査の結果から

人類の長年の友である犬を飼うことは防犯上の利点だけでなく、飼い主の健康を維持するためにも役立ちます。(もちろん可愛くて頼もしい家族の一員であるのは言うまでもありません!)

アメリカの総合病院メイヨー・クリニックの学会誌に掲載された研究は、ペット、特に犬を飼うことは、飼い主の健康な心臓を維持するのに役立つかもしれないという結果を明らかにしています。

 

研究はチェコ共和国の都市ブルノで2013年と2014年に始まり、2000人以上を対象に健康や経済状況などを2030年まで5年間隔で追跡調査するというものです。(現在も継続中)

今回その経過報告として挙げられた2019年の最新情報は、ペットを飼うことが、心疾患や心臓の健康と密接に関わる要素の一つであることを明らかにしました。

今後、犬を飼う理由に“心臓の健康のため”という項目が追加されるかもしれません。

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犬の飼い主は他の動物の飼い主やペットを飼っていない人に比べて、より健康的な心血管をもつ

 

Image by skeeze fromPixabay

 

研究者は心臓病の病歴のない1769人を対象に、アメリカ心臓協会が心血管のリスク要因として定める「Life’s Simple 7」、すなわち、喫煙バランスの取れた食事活動的かどうか体重血圧コレステロール血糖値の7つの要素について調査しています。

またペットを飼っているグループの心血管データをペットを飼っていないグループと比較したり、飼っている動物の種類と心血管データとの関連性についても調べました。

結果は、ペットを飼っている人の健康スコアは飼っていない人に比べて良好であることを示しました。

またペットを飼っている人は飼っていない人よりも運動量が多く、健康的な食事をし、良い値の血糖値を示す傾向にあることもわかりました。

さらにその後の調査では、(ペットの中でも)犬を飼っている人は他の全ての人に比べて、年齢や性別、また教育レベルに関係なく、心血管の健康面において最も恩恵を受けているという結果が明らかになっています。

 

これらの調査結果は、犬を飼うことがより多くの身体的活動につながる、という過去に行われた多くの研究結果を裏付けるものです。

犬だけでなくペットを飼うことは、飼い主のストレスを軽減し自尊心を高め、また社交的にすることがいくつかの研究によって示されています。

 

今回の研究の主任研究者であるメイヨー・クリニックのフランシスコ・ロペス・ヒメネス博士は、犬を飼うことで飼い主が外出したり移動のために体を動かしたり、犬と定期的に遊んだりすることが健康につながっていると指摘します。

また犬を飼うことは社会的孤立を防ぎ飼い主の精神的健康に寄与するとし、それが心疾患に対する予防にもなっていると話しました。

 

 

 


 

今回の研究は犬を重点的に調査したものであり、他のペット(例えば猫)が飼い主の健康にどのような影響を与えるのかについては言及していません。

ヒメネス博士は、ただ犬を飼っているという理由だけでは結果が歪められる可能性もあると話しています。

実際今回のデータでは、ペットを飼っていた人は全体の42%で、そのうち犬を飼っていたのは24%に過ぎませんでした。

犬は他のペットに比べいくつかの点で飼い主の健康に良い影響を与えることははっきりしていますが、かといってそれ以外のペットに同じような効果が期待できない、というわけでもありません。

データが示したようにどんなペットを飼っていても、飼っていないグループに比べれば良い健康スコアを得ることができます。

いずれにしてもペットを飼うことで得られる精神的な幸福が、飼い主とその家族にとっての恩恵であることだけは間違いないでしょう。

 

 





 

 

References:ScienceDaily

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