金髪のシマウマが発見される――野生環境でのアルビノの発見は非常に珍しいケース

動物
Image by Chad Robinson from Pixabay

今年の2月、タンザニアにあるセレンゲティ国立公園で珍しいシマウマの姿が撮影されました。

自然写真家のSergio Pitamitz氏が渓谷にある水飲み場でシマウマの写真を撮るために待機していたところ茂みから姿を現したのは、世にも珍しい金色の毛色を持ったシマウマでした。

 

その“金髪”のシマウマは他の(普通の)シマウマの群れに混じって何事もなく生活していました。

 

 

View this post on Instagram

 

Sergio Pitamitzさん(@pitamitz)がシェアした投稿

 

Pitamitz氏は最初その金髪のシマウマが埃にまみれているのではないかと考えました。

しかしシマウマたちが水場に浸かって水を飲み始めたのを見てそれが埃ではないことを確信しました。

 

金髪のシマウマは遺伝的にメラニンが欠乏するいわゆるアルビノであると考えられています。

スポンサーリンク

 

HudsonAlpha Institute for Biotechnologyの遺伝学者Greg Barsh博士によると、アルビノのシマウマは非常に珍しいもので、これまで確認されてきたもののほとんどが飼育下の個体だということです。

そして今回野生のアルビノのシマウマが発見されたことは、一般的にハンデとされるアルビノが以前に考えられていたよりもシマウマにとって有害ではない可能性があると語っています。

 

群れで行動する動物たち――特にシマウマのような野生の草食動物――においてアルビノのような目立つ個体は真っ先に肉食動物の餌食になります。

Barsh博士はシマウマのアルビノについてはいまだわかっていないことが多いとしながらも、ケニアとその周辺には野生のアルビノが多く存在しているかもしれないと語りました。

 


 

アルビノのシマウマが野生で仲間たちと一緒に過ごすのを見るのは心温まるものですが、アルビノのほかとは違う色合いは別の問題を引き起こす可能性があります。

以前に発表された研究では、シマウマの毛色はただの偶然ではなく巧みな進化の過程を経た上で決定されたものであることが示唆されています。

 

カリフォルニア大学デービス校の生態学者でシマウマの縞模様とハエとの関係について研究しているTim Caro氏は、ハエが明暗のはっきりしている皮膚にはあまり止まらないことを発見しました。

ハエや吸血性のアブなどは動物たちに伝染病や感染症をもたらすおそれがあります。

金髪のシマウマは白地と金色の部分に明暗の差がそれほどないため、通常のシマウマに比べ虫の攻撃に会う確率が高くなります。

 

 

とはいえアルビノのシマウマが仲間に受け入れられている写真を見ると、それほど心配することでもないような気がします。

この先の人生ならぬ“シマウマ生”は決して平坦なものではないと思いますが、仲間と共にその輝く毛色でアフリカの大地を駆け巡ってほしいものです。

 

 

References:NationalGeographic

動物
スポンサーリンク
しぐれをフォローする
しぐれちゃんねる

コメント