クリスマスには奇跡が起きます。
行方不明だった猫は、サンタともう一つのアイテム――マイクロチップ――のおかげで家族の元に帰ることができました。
ペットを想う少女と家族の、小さな奇跡の物語を紹介します。
子猫は活発。目を離した隙にいなくなることがある
オハイオ州キャンフィールドに住むモニーク・マークスさん一家は、コヨーテが近くにいる田園地帯に暮らしています。
モニークさんは今年の8月、7歳の娘のアバちゃんのために、2匹の子猫を養子に迎え入れることにしました。
猫たちにはそれぞれ「シンバ」と「シヴァ」という名前がつけられ、アバちゃんは大層大事に2匹の面倒を見ていました。
しかし子猫の活発さと、家の周囲の広さとが重なり、11月に入ってからシヴァが行方不明になってしまいます。
モニークさんと夫、そしてアバちゃんは家の周囲をくまなく探します。
しかし周りはコヨーテが徘徊する土地です。
1週間以上をかけたシヴァの捜索は、結局一つの手がかりも得られないまま時間だけを浪費する結果になりました。
両親は現実を受け入れることにしましたが、アバちゃんはそうではありませんでした。
ペットに装着されたマイクロチップは身元確認を容易にする
クリスマス休暇が近づいてきました。
アメリカのクリスマス休暇は日本のものに比べるととても期間が長く、12月20日頃から年明けまで休みに入るのが一般的です。
シヴァのことをどうしてもあきらめられないアバちゃんは、家を留守にする前に秘策を思いつきます。
それは、「サンタさんにお願いして、今年のクリスマスプレゼントにシヴァを見つけてもらうこと」、です。
アバちゃんはサンタさんに手紙を書きました。
シヴァがいなくてとてもさみしいです。
シヴァは黒猫でとってもかわいいです。
サンタさん、どうかシヴァを見つけてください。
……2週間後、サンタは少女の願いをかなえてくれました。
キャンフィールドにある動物保護施設Angels for Animalsには、たくさんの捨てられた犬や猫、飼い主のわからない動物などが収容されています。
Angels for Animalsはペットの飼い主に責任ある行動をとるように啓蒙する団体で、ペットにマイクロチップを装着することを推奨しています。
アバちゃんがサンタに手紙を書いてから2週間後、Angels for Animalsに黒い猫がやってきました。
その猫はマイクロチップをつけていました。
マークス家の全てのペットにはマイクロチップがつけられています――2匹の犬と、そしてもちろん2匹の子猫にも。
電話がかかってきたとき、家族は車で移動中でした。
Angels for Animalsはマイクロチップの情報から、迷い込んできた黒猫がマークス家の猫であることを突き止めていました。
シヴァが見つかったことを告げると、アバちゃんの顔がパッと明るくなりました。
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モニークさんはサンタが奇跡を起こしたのではないことを知っています。
おそらく街の誰かが、シヴァを施設に連れていったのです。
それでも母親は娘の夢を壊すようなことは言いません。
私はサンタがシヴァを見つけたわけではないことを知っています。でもアバはサンタさんのおかげだと信じているのよ。
少女の願いは、サンタと、シヴァを施設に連れてきた親切な人によってかなえられました。
Angels for Animalsは、マイクロチップの装着は「最高の保険である」と述べています。
アメリカでは25ドル程度で装着でき、今回のようにペットが行方不明になったときにはとても役立ちます。
スイスやフランス、オーストラリアなどではマイクロチップの装着が義務化されていて、日本でも徐々に浸透し始めています。
マイクロチップは迷子になったペットを守ることができます。
マイクロチップの装着が日本でも広がっていくといいね
ペットは家族だから大事にしてあげてほしいねー
Reference:Angels for Animals