Epic GamesはRocket Leagueの開発会社Psyonixを買収したと発表しました。
発表によると買収は5月もしくは6月末までに完了する予定で、Rocket LeagueのPC版は年末までにEpic Games Storeに登場するということです。
Big news! We are extremely excited to announce that we are joining the @EpicGames family! Read more in our blog here: https://t.co/mlbsrKJ0b2 pic.twitter.com/fZYMpsBtt6
— Rocket League (@RocketLeague) May 1, 2019
最初の発表時点ではSteamで展開しているPC版についての言及がありませんでした。
Psyonixは公式サイトのQ&A集の中でこの問題にあいまいながらも答えていて、それによると現在SteamでRocket Leagueを保有している人は今後も継続的なサポートを利用できるとのことです。
Epic Games Storeが登場して以後、多くのタイトルが独占作品としてSteamを離れていますが、今回のケースもPCユーザーがEpicに対して疑念と不満を抱くのに十分なものです。
SteamでのRocket Leagueの扱いに関してはEpicも追加の声明を出しており、それによると少なくとも“現時点では”Steam版のRocket Leagueがプレイできなくなることはないと述べ、また将来どういう形になるのかについては未定であると発表しています。
Epicは発売前のビッグタイトルをいくつも独占してきた経緯がありますが、既に発売されているゲームを引っ張ってくるのはRocket Leagueが初めてとなります。
Rocket Leagueは全世界で5000万人以上がプレイしていて、Epicの看板作品Fortniteと共にPC、PS4、XboxOne、Nintendo Switchの主要なゲームハード間でのクロスプレイが可能な作品でもあります。
今回の買収に関してPsyonixは前向きな感想を述べています。
スタジオディレクターのDave Hagewood氏は、「Epicとはアンリアルトーナメントの頃から緊密に協力してきており、潮流の変化を生き残ったパートナーとして力を合わせることには大きな意味がある」と語っています。
また開発チームはRocket Leagueがコミュニティ主導のゲームであることを強調していて、Epicとの協力体制によってさらに大規模でより良いサービスをコミュニティに提供できるようになると述べています。
今年の後半までに新しい発表があるかもしれませんが、今のところSteamでのRocket League保有者は大きな心配をしなくても済みそうです。
このところEpicの対Steam戦略が露骨になってきている感がありますが今後もどんな動きがあるのかに要注目です。