エジプト考古省は14日、カイロの南にあるサッカラ遺跡で、新たに100基の未開封の棺が見つかったと発表しています。
棺は深さ12メートルにある3つの竪穴で見つかり、中にはミイラのほかに、冥界の神「セケル」をかたどった彫像や、天空神「ホルス」が描かれた木製の箱などが納められていました。
棺が作られたのは、2500年以上前のエジプト末期王朝から紀元前30年までのプトレマイオス王朝までの時期で、埋葬されているのは当時の高官であると推定されています。
Disclosure at Saqqara of a huge discovery of 100 painted sarcophages and dozens of funerary objects, perfectly preserved. Egypt, land of discoveries. Long life to Egyptian archeology ! @TourismandAntiq @KhaledElEnany6 @ifaocaire pic.twitter.com/NVe5GUfkMH
— Stéphane Romatet (@SRomatet) November 14, 2020
サッカラは古代エジプトの広大なネクロポリスで、今年に入り相次いで未盗掘の墓が見つかっています。
今回の発見はそのなかでも最大級のものです。
エジプト考古省のカレード・アル・アナニ大臣は、各国の大使やメディアを招いた記者会見で、「サッカラはまだその内容を明らかにしておらず、発掘は現在も進行中である」と説明し、「今回の発見が2020年の最後ではなく、12月末か来年の初めには、別の新たな発表が行われるだろう」と述べています。
(Credit: Ministry of Tourism and Antiquities)
(Credit: Ministry of Tourism and Antiquities)
会見では、棺を開け、中のミイラをX線で調査する作業も行われました。
ミイラは40歳から45歳の男性で、身長は165cmから175cmの範囲でした。
この男性はおそらく亡くなる直前まで健康でした。
今回見つかった棺やミイラ、副葬品は、現在建設中の大エジプト博物館を含む、エジプト国内のいくつかの博物館に展示される予定です。
エジプトは、2011年に起きたエジプト革命以降減少した観光客を取り戻すため、考古学的調査に力を入れています。
数日前にも発掘調査で新たな発見があったみたいだよ
何が見つかるか楽しみだねー
Reference: Ministry of Tourism and Antiquities