コカ・コーラヨーロッパは、植物ベースの飲料「AdeZ」のボトルを、試験的に紙製にすると発表しています。
コカ・コーラは、消費者のリサイクルへの関心の高まりや、世界的なプラスチック削減の動きを受け、販売する全ての商品を、100%リサイクル可能にすることを目指しています。
今回プロトタイプとして発表された250mlのAdeZのボトルは、2021年の夏にハンガリーで2000本だけ販売され、得られたデータは、今後の製品開発に生かされることになっています。
True to our #WorldWithoutWaste vision, we are bringing our #PaperBottle prototype to consumer trial in Hungary with our plant-based #Adez drink in the innovative packaging created with #Paboco.
— Coca-Cola EU Dialogue (@CocaCola_EU) February 11, 2021
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紙製のボトルは、コカ・コーラ、カールスバーグ、ロレアル、そしてデンマークの新興企業パボコ(Paboco)との共同開発によって生まれました。
現在のボトルは、外側が紙で出来ており、内側とキャップには、リサイクル可能なプラスチックが使用されています。
将来的には、ボトルの全ての部分が、持続可能な方法で調達された紙で作られ、それらもリサイクルできるようになります。
紙ベースのボトルについて、コカ・コーラヨーロッパのテクニカルサプライチェーンおよびイノベーションのディレクター、ダニエラ・ザハリエラ氏は、「本日の発表は、紙製のボトルを開発するという、私たちの探求におけるマイルストーンだ」と述べています。
紙製のボトルが、現行のペットボトルに取って代わるかは未知数です。
紙で作られたボトルの普及には、味や耐久性、コストなど、多くの面で課題が残されています。
コカ・コーラのパッケージングイノベーションマネージャーであるステイン・フランセン氏は、「これは新しいテクノロジーです。私たちは未知の領域に移動しており、進むに連れて、技術的な解決策を発明する必要があります」と述べています。
コカ・コーラは、製品の100%リサイクルを2030年までに達成するために、近年積極的な活動を行っています。
一方、環境保護団体からは、厳しい目が向けられています。
2020年12月、Break Free From Plasticキャンペーンは、コカ・コーラを3年連続で、世界最悪のプラスチック汚染企業に選出しています。
全部が紙になれば環境への影響も少しは和らぐのかな
紙のボトルで味が変わらないかが気になる……
Reference: Coca-Cola Europe