「べピ・コロンボ」が最初の金星スイングバイを完了 約1万キロの距離から金星を撮影

宇宙
(Credit: ESA/BepiColombo/MTM,CC BY-SA 3.0 IGO)

ESAとJAXAの水星探査ミッション「べピ・コロンボ」の探査機が14日、軌道と速度を調整するための金星スイングバイを行いました。

2018年に打ち上げられたべピ・コロンボの2機の探査機は、水星に到着し観測を始めるまでの間に計9回のスイングバイを予定しており、今回は金星で行う2回のうちの1回目となります。

最初の地球スイングバイは、2020年4月10日に行われました

 

今回も前回の地球スイングバイと同様、探査機に搭載されているカメラが、通過時の金星の姿をとらえています。

 

(Credit: ESA/BepiColombo/MTM,CC BY-SA 3.0 IGO)

 

映像は金星から10,720km離れた地点を通過した際のもので、64枚の白黒画像をつなぎ合わせて作られています。

それぞれの画像は1024×1024ピクセルの解像度で、52秒ごとにキャプチャーされました。

また実際の金星は明るすぎるため、映像には軽い処理が施されています。

 

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探査機は金星から離れた地点でも撮影を行っています。

下の映像は、金星から40~60万km離れた地点で撮影された64枚の画像をつなぎ合わせたものです。

画像は3分間隔で撮影され、こちらも明るさの調整が行われています。

 

(Credit: ESA/BepiColombo/MTM,CC BY-SA 3.0 IGO)

 

べピ・コロンボの探査機は、ESAの「水星表面探査機 (MPO)」と、JAXAの「水星磁気圏探査機 (MMO-みお)」の2機で、2025年に水星に到達した後は分離し、それぞれの任務に従事します。

どちらの機体も、太陽からの極端な熱と、水星の影の部分の低温に耐えられるように設計されています。

 

次回の金星スイングバイは2021年8月11日に行われます。

 


 

 

かなで
かなで

白黒だと天王星みたいに見えるね

ふうか
ふうか

それだけ金星の二酸化炭素が分厚いということだな

 

Reference:ESA