カリフォルニアの港町モロベイの沖で、珍しいラッコの姿が撮影されています。
ラッコは、ネコザメの仲間である「カリフォルニアネコザメ」を抱えており、発見者のドン・ヘンダーソン氏とアリス・ケイヒル氏が数枚の写真を撮った後に姿を消しました。
Sea otter plans vs. 2020: clam foraging. #2020belike
— Be Sea Otter Savvy (@SeaOtterSavvy) November 14, 2020
If you watch sea otters long enough you will see a range of sealife brought to the surface. These “jaw-dropping” images are the first record of an interaction between a sea otter and a horn shark! Photos by Don Henderson. 👇🏻🧵 pic.twitter.com/NnKgGM7S5Z
ラッコは主に貝類や甲殻類を食べ、時には魚にも手を出します。
しかし過去にラッコがサメを捕まえたという記録はありません。
カリフォルニア州魚類野生生物局の生物学者であるマイケル・ハリス氏は、写真について、「非常にまれな観察であり、私の知る限り、ラッコがカリフォルニアネコザメを捕獲した最初の記録である」と述べています。
体の大きさや特徴から、ラッコは大人のメスと推定されています。
カリフォルニア沖に生息しているラッコは、ウニ、カニ、アワビ、アサリなどを主食としています。
一方のカリフォルニアネコザメは、水深10メートルほどの海底に生息し、ラッコと同様、貝類や甲殻類を食べます。
餌が同じであることから、二者が遭遇する確率はゼロではありません。
しかし今回のケースが、ラッコの採餌行動であるかは不明です。
(Credit: Alice Cahill)
写真を公開した非営利団体Sea Otter Savvyは、「空腹や好奇心によって、海底の生き物が水面に上がってくることがある」と説明し、今回のような遭遇は十分に起こり得るものだと指摘しています。
また写真のネコザメについて、「ラッコにかじられたかもしれないが、食べられることはなかった」と述べています。
ラッコがエイを捕まえた記録はあるみたいだよ
実は仲が良くて一緒に遊んでたのかもしれない……
Reference: USA Today