アメリカで最もネズミがいる都市はシカゴ 6年連続

動物
(monkeywing/Flickr)

アメリカの害虫駆除サービス会社「オーキン (Orkin)」は、過去1年間で最もネズミが多かった都市50を発表し、6年連続でシカゴが1位になったと報告しています。

ランキングは、昨年の9月1日から今年の8月31日までの1年間で行われたネズミ駆除の件数を元にしています。

2位以下は、ロサンゼルス、ニューヨーク、ワシントンD.C.、サンフランシスコ、デトロイトと続き、これらはいずれも昨年と同じ順位でした。

 

今年は新型コロナウイルスのパンデミックによりレストランなどの食べ物を扱う店が閉店していたため、ネズミはこれまで以上に活発な動きを見せました。

オーキンの昆虫学者であるベン・ホッテル氏は、「げっ歯類は食べ物と避難所を嗅ぎ分ける専門家である」と述べ、特に住宅地については、「ネズミの理想的な生息地であり、いったん定着してしまえば迅速かつ大量に繁殖する」と説明しています。

 

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ネズミは食べ物のある住宅が好き

 

ネズミは気温が低くなるにつれ、暖かい場所と食料が利用できる場所の両方を確保しようとします。

この条件に最も適しているのが住宅です。

今年は外出制限により、家に多くの食べ物が貯蔵されていることもあり、ネズミの侵入に対してはこれまで以上に気を配る必要があります。

 

オーキンはネズミの侵入を防ぐ方法をいくつか紹介しています。

 

食べ物をそのままにしない――穀物やシリアルなどの全ての乾物だけでなく、パン粉や細かなゴミでさえネズミの食料になります。これらは密封された金属またはガラスの容器に保管する必要があります。

散らかさない――特に段ボールは、ネズミが巣に利用するため齧ることがあります。片付いた場所はネズミを遠ざけます。

庭の手入れを怠らない――庭にある背の高い草木はげっ歯類の理想的な住処になり得ます。また家と接触している木の枝などは、ネズミが屋根裏に侵入するルートになります。

家に亀裂や穴がないかを確認する――ちょっとした隙間でさえネズミにとっては大きな入り口です。

 

ネズミは食中毒やレプトスピラ症を引き起こす病原体を持っていることがあり、また稀ではあるものの、ペストやハンタウイルスなどの致命的な病気も媒介します。

米国疾病予防管理センターは、パンデミックによりネズミの侵入が起きやすくなっているとして、げっ歯類を遠ざけるためのガイダンスを発行しています。

 


 

 

ふうか
ふうか

寒くなる前にネズミの侵入経路がないか確認したほうがいいな

かなで
かなで

噛まれると病気になることがあるから気を付けよう

 

Reference: Orkin