絶滅危惧種フロリダパンサーの後ろ脚に原因不明の障害 当局が市民に対し情報提供を呼びかける

動物
(Credit: Florida Fish and Wildlife Conservation Commission)

米国フロリダ州の魚類野生生物保護委員会(FWC)は、州内に生息している「フロリダパンサー」と「ボブキャット」が原因不明の身体的障害を負っているとして、市民に対し情報の提供を呼びかけています。

2種はどちらもネコ科の動物で、フロリダパンサーは絶滅危惧種に指定されています。

 

FWCは19日、山道や獣道に設置しているトレイルカメラに映ったフロリダパンサーとボブキャットの映像を公開しました。

映像には、後ろ脚に問題を抱え歩行が困難になっている動物の様子が捉えられています。

 

 

FWCの所長であるギル・マクレー氏は、「このような症状を示す動物の例は比較的少なく、決定的な要因は特定されていない」と述べています。

FWCは、市民からの目撃情報を募るとともに、引き続き幅広い地域での監視を続けていくと説明しています。

 

 

ネコ科の動物への被害は当初、フロリダ州の3つの地域(コリアー郡、リー郡、サラソータ郡)だけで確認されていました。

しかししばらくすると別の地域でも障害をもったフロリダパンサーが目撃されるようになりました。

共通している症状は、後ろ脚を引きずりまっすぐに歩けなくなることですが、既知の病気のリストにはなく、その原因は不明です。

FWCは後ろ脚の障害の原因について、神経毒を使用したネズミ用の殺虫剤、あるいは栄養不足や何らかの感染症の可能性があると指摘しています。

 

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ピューマの亜種であるフロリダパンサーは名前が示す通り、フロリダ州に生息する絶滅危惧種のネコ科の動物です。

かつてはフロリダ以外でも見られましたが、害獣扱いされたことで数を減らし、現在はフロリダ州の管理された区域でのみ暮らしています。

メスのフロリダパンサーはフロリダ南部にしか生息しておらず、繁殖は極狭い地域に留まっています。

FWCによると現時点での成体のフロリダパンサーの数は120~230頭ほどです。

フロリダパンサーは「絶滅の危機に瀕する種の保存に関する法律」によって保護されています。

 


 

 

せつな
せつな

足を引きずる姿が痛々しい……

かなで
かなで

早く原因を見つけないとフロリダパンサーが絶滅しちゃうよー

 

Reference: Florida Fish and Wildlife Conservation Commission