犬にキシリトールを与えてはいけない 米国食品医薬品局が飼い主に警告

動物
(Credit: FDA)

米国食品医薬品局(FDA)は人工甘味料であるキシリトールについて、「犬の健康を脅かす危険性がある」とする報告書をまとめています。

 

キシリトールは、ガムやお菓子などの食品だけでなく、歯磨き粉などにも広く使われている身近な化合物です。

このため犬を飼っている人は、気づかずにキシリトールを含む製品を与えてしまっている可能性があります。

キシリトールは人間には無害ですが、犬が摂取した場合、最悪死に至ります。

 

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キシリトールは犬の膵臓に影響を与える

 

FDAは過去数年にわたり、キシリトールを摂取した犬が発作を起こしたり、死亡したりする事例の報告を受けています。

そのなかで最も多いのが、無糖のアイスクリームを犬に与えたケースでした。

キシリトールは多くの食品に含まれている一方、飼い主はそれらについてほとんど理解していないのが現状です。

 

FDAはキシリトールを含む製品の例として以下のものを挙げています。

 

  • 焼き菓子
  • 咳止めシロップ
  • ビタミン錠剤
  • うがい薬
  • 歯磨き粉
  • ピーナッツバター
  • 市販薬
  • ダイエットサプリ
  • アイスクリームを含むシュガーレスのデザート

 

キシリトールは犬の膵臓(すいぞう)に影響を与えます。

膵臓は血糖値をコントロールするためにインスリンを作る場所です。

甘いものを摂取した場合、人間のインスリンはそれに呼応して適切な量のインスリンを産出します。

ところが犬の膵臓はキシリトールに過剰に反応してしまい、インスリンを大量に作り出してしまいます。

これにより犬の血糖値は急激に低下し、15~30分ほどで、嘔吐、脱力、虚脱、発作、昏睡などの症状が現れ、最悪の場合死亡する可能性があります。

 

 

FDAは飼い主に対し、犬をできるだけキシリトールから遠ざけ、上で挙げたような症状が見られた場合、すぐにかかりつけの獣医に連絡し動物病院に連れて行くよう助言しています。

また、無糖あるいは低糖と表示されている製品にはキシリトールが含まれていることが多いため、購入の際にはラベルをよく確認するよう勧めています。

 

FDAは他のペットに対するキシリトールの影響について、猫はそれほど危険ではないが、フェレットは犬と同様、低血糖と発作を起こす可能性があると説明しています。

 


 

 

しぐれ
しぐれ

犬は食べ物を探し出す天才だからキシリトール商品はしっかりしまっておかなくちゃね

かなで
かなで

歯磨きさせる場合は犬用のものを使おう

 

 

 

Reference: FDA