ニューファンドランドの小さな町にアザラシの大群が上陸:北極圏の氷の減少が原因か

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カナダの東海岸に位置するニューファンドランドの小さな町Roddickton-Bide Amでは、今年に入ってからアザラシが通りに出現するようになりました。

 

ニューファンドランド島付近で繁殖するこのアザラシですが、地元の人によると内陸にまであがってくるのは珍しいそうで一種のパニック状態になっています。

 

地元の釣りガイドとバーのオーナーであるBrendon FitzPatrickさんのTwitterには、行き場を失い疲弊しているように見えるアザラシの集団が映っています。

 

 

FitzPatrickさんは、アザラシたちは内陸に向かって泳いでいき、魚を追いかけているうちに気分が悪くなったみたいだと語っています。

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この地域は内陸にいくつもの川が流れているため、アザラシたちはそこにエサとなる魚を探しに向かったようですが、あまりにも海から離れているため道に迷ったり立ち往生する個体が出てきました。

 

道路脇のアザラシ。とっても危ない。Photo:Brendon FitzPatrick

 

水のあるところはどこ?Photo:Brendon FitzPatrick

 

 

いくあてもなく行進するアザラシの群れがなんとも悲しい感じです。

 


 

Roddickton-Bide Amの市長Sheila Fitzgerald氏によると、アザラシは最初の頃はとても元気だったそうですが、小川から徐々に魚が少なくなったことで無気力になったといいます。

 

しかしなぜこんなことが起こっているのでしょうか。

 

アザラシが内陸部にまで上がってくる背景には、最近の北極圏における氷の融解があります。

この地域はアザラシたちの主要な越冬地ですが、カナダのDFO(Department of Fisheries and Oceans-水産海洋省)によると、今年は流氷が少ないため、彼らが陸地に間違って上陸した可能性があるとしています。

 

アザラシ上陸の対応にあたっているDPO職員によると、雪の色に溶け込んだアザラシが車にひかれる事故が相次いでいます。

また自宅の庭に出現したアザラシや、子供たちの好奇心からアザラシを遠ざけるために必死で運搬作業をしているということです。

 

迷い込んだアザラシを捕獲するDFO職員 Photo:DFO_NL

 

無事捕獲成功!よかったね。Photo:DFO_NL

 

DFOの科学者はアザラシがこれまでに経験しなかった状況に混乱しているとしながらも、基本的にはそっとしておくべきだと話しています。

また感染症の疑いや思わぬ反撃も予想されることから、危険だと思った場合にはDFO職員に連絡するように呼び掛けています。

 

さらにアザラシに対して危害を加えるような人を見かけたら通報するようにも付け加えました。

 


 

かなり寒い地域でアザラシになじみ深い人たちでも今回のアザラシの登場には頭を悩ませているようです。

この原因が地球温暖化の影響だとすると、今後もこういった事態が各地で起こることが予想されます。

 

本来行くべき場所そのものがなくなってしまったアザラシたちが早く救出されることを願います。

 


 

その後のDFOのTwitterで、アザラシ救助が順調に進んでいることが報告されました。

 

確認したアザラシの健康状態はよく、情報を科学者と共有しているそうです。

そして引き続きアザラシの監視と救出作業を行うとしています。

 

 

寒さの中懸命に動物を救助するというのはなかなかできるものではありません。

DFO職員のみなさん、本当にありがとう!

 

 

 

 

Source:Twitter,northernpen

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