イギリスのブリストルに住む72歳の男性Bill Mckearsさんは自宅にある小屋の中に何者かが潜んでいることに気づきました。
発端は道具類を保管している小屋に置かれていた鳥のエサが入った箱でした。
この箱の中には鳥のエサとしてピーナッツが少々入っており、箱は大小様々な工具類と一緒に机の上に無造作に置かれているという状況でした。
Mckearsさんが異変に気付いたのは、毎朝小屋にやってきたときにその鳥のエサの入った箱に工具が入れられていたことでした。
Mckearsさんは自身が高齢であることを自覚していましたが、何度も続く異変にこれはもしかしたらポルターガイストの仕業なのではと疑うようになります。
そこで隣人であるRodney Holbrookさんと協力し一つのワナを仕掛けることにしました。
Holbrookさんはゴーストバスターズの一員ではありませんが、幸いなことにいくつかの小型のカメラを所有していました。
2人はいたずらをした者の正体を暴くために、誰もいない小屋の中に暗視カメラを設置しました。
ネズミはエサを隠すために工具を箱に入れる
Image:YouTube/ITV News
小屋は鍵がかけられているので誰かが出入りすることはできない密室です。
もし工具がエサ箱に移動しているとしたらそれは超自然的現象の仕業かもしれません。
MckearsさんはBBCのインタビューで次のように語っています。
私はここで何か面白いことが起きていると考えました。かつて小屋の中に幽霊がいたことはありません。
数週間に及んだ謎を解決するべく設置された暗視カメラには意外なものが写りこんでいました。
そこには工具を熱心にエサ箱へと入れるネズミの姿があったのです!
ネズミは机に散らばっている工具の全てを箱に入れるべくまさに孤軍奮闘し、自らの身体より大きい工具でさえ箱に入れようとしていました。
ネズミがなぜこのような行動をとったのかは不明ですが、箱の中に鳥のエサとしてピーナッツがあったことから、それを(自分のエサとして)隠そうとする本能的な行動ではないかと推測されています。
残念ながら(?)ポルターガイストの仕業ではないことがわかったMckearsさんは、それをしたのが耄碌した自分ではないことに感謝しています。
そして働き者のネズミのことを、自らがBrexitのために備蓄していることになぞらえてBrexitマウスと呼んでいます。
暗視カメラで真犯人特定に一役買った隣人のHolbrookさんは、ネズミの映像が世界に広がっているのをみて、今ではミッキーマウスを抜いて最も有名なネズミかもしれないと話しています。(彼はネズミのことをMetal Mickeyと呼んでいるそうです)
動画に暗視カメラの映像があるのでぜひ見てみてください。↓
Man discovers houseproud mouse is keeping his shed squeaky clean | ITV News
誰も盗まないのに健気に工具を箱に入れていくネズミがとてもキュートです。
人が寝静まった真夜中には私たちの知らないことが起こっているんですね。