犬や猫にとっては大迷惑?!ペットにも菜食主義を求めるヴィーガン

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Image by Mojca JJ from Pixabay

絶対菜食主義者とよばれる人たちがいます。

一般的にヴィーガンとして知られているこれらの人々は動物由来の食べ物を口にしません。

これは他者に強要しない限りにおいてはその人の信条の問題ですから他人がとやかく言うことではありません。

しかし他者というのが人間ではなく彼らの飼っているペットだったらどうでしょうか?

意外と盲点だったこの視点についてカナダの大学がオンラインによる大規模な調査をしています。

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ヴィーガンの飼い主はペットにも菜食主義を求める

 

カナダのゲルフ大学の獣医Sarah Dodd氏を中心とした調査チームは、ヴィーガンが持つ絶対菜食主義がそのペットの食べるものにも影響しているかどうかを調べるためオンラインによるアンケートを実施しました。

この調査の目的は飼い主がペットに与えるエサの種類を明らかにし、飼い主の信条の傾向がペットの食事にどのような影響を及ぼすのかを調べること、そして肉を避ける飼い主の数と植物ベースのエサを与えられるペットの数を推定することにあります。

 

アンケートは犬や猫を飼っている飼い主3673人を対象に行われました。

自分がヴィーガンだと答えた飼い主の数は212人(5.8%)で、菜食主義者(ベジタリアン)だと答えた飼い主の数は229人(6.2%)でした。

この中で菜食主義者の1人が飼っている1匹の犬を除いて、ヴィーガンは唯一彼らのペットに対して植物ベースの食事を与えていることがわかりました。

 

割合では59人(1.6%)にしかすぎませんが、飼い主に動物の知識が欠けている場合ヴィーガニズムは問題になる場合があります。

Dodd氏はこの結果がごく少数のように思えるかもしれないが、ペットの数が関係していると考えると私たちの予想をはるかに超えるものだと述べています。

 

菜食主義は犬はなんとかなるかもしれないが猫は絶対にダメ

 

犬は基本的に肉食動物ですが必要ならば植物ベースの食事をとることもできます。

しかしそれは犬の健康を維持するために必要な全てものが含まれていなければならず、飼い主は食事について慎重に取り組まなくてはなりません。

また犬は骨や皮をかじるのが大好きです。

この行為は彼らの精神的な健康に良い影響があることがわかっています。

 

一方で猫は完全に肉食でなければ生きていくことができない動物です。

現状猫をヴィーガニズムに巻き込むことは推奨されていません。

国によってはそうすることが動物愛護法に基づく刑事訴訟につながるおそれさえあります。

 

こうした犬と猫の基本的な情報がありながらも、アンケートに答えた一部の飼い主はペットに対して菜食主義を強要していました。

 

Dodd氏は動物を食べることを避ける人々はその考え方を自分のペットと共有する傾向があると書いています。

そして世界的に注目を浴び始めているヴィーガニズムがペットにも波及することで、健康的な植物ベースの食事についての関心が高まる可能性があると述べています。

 


 

ペットが本来の食事をやめて菜食主義になることが、彼らの肉体的、精神的健康にどのような影響があるのかといった研究は今のところされていないのが現状です。

ですからもしペットに菜食主義をさせようと考えている方は、まずは獣医と相談することをおすすめします。

少なくとも猫にだけはヴィーガンになることを勧めてはいけません。

 

 

 


 

アンケートに答えた人たちの多くは、実際にそれをしないまでも植物ベースのペットフードに関心を持っていました。

またその人たちは現状の肉ベースのペットフードが多くの動物の犠牲の上に成り立っていることに懸念を示しています。

 

ペットを飼う人が増えていく一方でペットフードとそれを生産するために消費される資源は上昇し続けています。

栄養面、健康面、そしてコストなどいろいろな課題はありますが、飼い主とペットがこれからも一緒に生きていくために、植物ベースのペットフードが研究されるべきときが来ているのかもしれません。

 

 

References:ScienceAlert,PLOS ONE

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