マイクロソフトのサティア・ナデラCEOは本部で行った会議の中で、Netflixのようなストリーミングサービスをゲームでも提供するアイデアについて言及しました。
ナデラ氏は、クラウド技術を使った、専用のコンソールを必要としないサブスクリプション型のゲームサービスを計画しており、社内ではサービスのことを「Netflix for games」と呼んでいます。
マイクロソフトは現在、「xCloud」と名付けたクラウドゲーミングサービスの構築を進めています。
しかしあらゆる端末に遅延なくハイエンドゲームをストリーミングするのは簡単なことではありません。
その点についてナデラ氏は、「マイクロソフトのストリーミングサービスは、同様のサービス(PlayStation NowやGoogle Stadia)よりも一歩リードした位置にある」と強調しています。
具体的には、Xboxの持つ豊富なゲームライブラリや、毎月数千万人が利用しているXbox Liveなどが、クラウドゲーミングサービスを進めるうえで戦略的な優位をもたらすとしています。
Xboxの責任者であるフィル・スペンサー氏は、Xboxを「単なるゲームハードではなく、プラットフォームにする」という目標を掲げています。
スペンサー氏は、「xCloudによってハードを保有していない人でもゲームをプレイできるようになる」と述べ、彼らのもっている端末にアクセスすることがXboxにとって最善の道であると説明しています。
マイクロソフトの見積もりでは、世界には20億人のゲームプレイヤーがいます。
ハードメーカーは世代が変わるごとに、これらの人たちを相手に、「どれだけ多くのコンソールを売ることができるのか」を競ってきました。
しかしXboxはこうしたやり方から離れようとしています。
スペンサー氏は、「世界にはテレビやPCを所持していない人がたくさんいる」と指摘し、「20億のコンソールを売るのではなく、彼らの身に着けているデバイスにアクセスすることが重要だ」と述べています。
xCloudは2019年中に公開テストが実施される予定です
Source:BusinessInsider