「メトロ2033」の映画化が決定!原作者も関わる大規模資本の映画は2022年1月1日公開予定

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ⓒGazprom Media

ロシアの作家ドミトリー・グルホフスキー氏の小説「メトロ2033」が映画化されることが明らかになりました。

アメリカの業界誌varietyによると、今回の映画化はロシア最大のメディア企業「ガスプロムメディア」が主体となって進められているもので、子会社であるTNT-Premier Studios Company、TV-3 Channel、Central Partnership Film Companyの3社が制作に携わるということです。

映画のプロデューサーの1人であるヴァレリー・フェドロヴィッチ氏は、メトロシリーズが小説のみならずゲームとしても世界中で知られており、SFファンやゲーマーの文化に浸透していることに触れ、このプロジェクトがガスプロムメディアにとって野心的で大規模なものであり、ロシアと海外の両方で前例のない金額のプロモーションをするつもりだと語りました。

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核戦争後のロシアを舞台にしたポストアポカリプスジャンルとして絶大な人気を誇るグルホフスキー氏の小説は、世界40カ国で翻訳されこれまでに500万部以上が販売されています。

また(ゲーマーには周知のとおり)メトロ2033はゲームにもなっており現在3作品が発売中です。

 

 

自身の小説が映画化されることについてグルホフスキー氏は、これまで10年以上にわたり映画化の申し出を断り続けたものの、今回ようやくそれを可能だと思わせてくれるようなオファーに巡り合ったと語ります。

 

ようやく「メトロ」を託せるチームと出会いました。私たちの野望は似ていると感じています。世界クラスの大ヒット作を作り、小説を読んでいる人でさえ魅了するような作品にするために、アドバイスと行動の両方をもって映画の制作に協力する準備ができています。

 

メトロに関しては以前にもハリウッド映画化の話があったものの、舞台をロシアからアメリカに変更することを嫌ったグルホフスキー氏はその提案を白紙にしています。

 

また映画のプロデューサーの1人、エフゲニー・ニキショフ氏は昨今のポストアポカリプスブームについて言及し、それが映画化を後押しした理由の1つであると述べます。

 

「Fallout」や「The Last of Us」などのビデオゲームや「Walking Dead」、「Mad Max」シリーズなどのポストアポカリプスジャンルの作品は全ての年齢層に人気があります。だからこそこれまでで最大の広告キャンペーンを計画しています。

 

映画はグルホフスキー氏のメトロ三部作、すなわち「メトロ2033」「メトロ2034」「メトロ2035」をベースにしたものになり、ロシアでの公開は2022年1月1日を予定しているということです。

 


 

原作者のグルホフスキー氏は最近の活動として、ゲーム版である「メトロエクソダス」の続編に関わっていることを明かしファンを喜ばせました。

監督やキャストについてはまだ発表されていませんが、原作者が制作側にいることや大規模な予算があるという点で大きな期待が持てる作品となりそうです。

 

 

 

Source:Variety