「Plague Inc.は科学モデルではなくゲーム」、新型コロナウイルスの蔓延で注目を浴びている事態に対し開発者が警告

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Ⓒ Ndemic Creations.

ウイルスを世界に蔓延させ人類に終わりをもたらすことが目的の戦略シミュレーションゲーム「Plague Inc.(プレイグインク)」の開発者は、現在中国で猛威を振るっている新型のコロナウイルスについて注意を喚起する声明を発表しています。

2012年に登場したPlague Inc.は、プレイヤーが神の視点となり人類を滅ぼすために病原体を作り蔓延させていくゲームで、これまでに全世界で1億2,000万回以上ダウンロードされています。

中国の武漢で発生した謎のウイルスに対する関心は日に日に高まっていて、特に中国に住む人たちの間では、効果的な対処方法を知ろうと信頼の置けない情報にも手が伸びている状況です。

そんななか今週に入り、中国のiOSストアでのアプリランキングの1位にPlague Inc.が入ったことが話題となっています。

 

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1月22日、Plague Inc.の開発会社Ndemic Creationsは、これまでに多くのコロナウイルスに関する質問を受け取っていたことを明らかにしたうえで、人々に世界保健機関(WHO)のウェブサイトを訪れるよう誘導しました。

 

 

Plague Inc.を開発したジェームズ・ヴォーン(James Vaughan)氏は、「Plague Inc.は8年前の登場以来、病気の広がりの詳細を知り、またウイルスの発生の複雑さを理解しようとするため、プレイヤーが増加し続けている」と話し、中国でのコロナウイルス発生のニュース以降、プレイヤーやメディアから多くの質問を受けたことを明かしました。

ヴォーン氏は、Plague Inc.は、現実世界での深刻な問題をセンセーショナルに取り上げることを目的にしたものではなく、現実的で教育的なゲームになるようデザインされたと述べ、こうしたことは、CDC(アメリカ疾病予防管理センター)や世界中の医療機関などからも認識されているとしました。

一方で、「Plague Inc.は科学モデルではなくゲームである」と強調し、コロナウイルスについての情報を得るのであれば、地元の医療機関やWHOなどに直接アクセスするよう呼びかけました。

ヴォーン氏は、「コロナウイルスは非常に現実的な状況であり、膨大な数の人々に影響を与えていることを覚えておいてください」と続け、ウイルスに対処するための手段としてPlague Inc.を利用しないよう重ねて警告しています。

 


 

 

しぐれ
しぐれ

ゲームがリアルすぎると勘違いする人も出てくるよね

せつな
せつな

コロナウイルスに関する情報は医療機関から得るようにしよう……

 

Source: Eurogamer