2K GamesやRockstar Gamesの親会社でありGrand Theft AutoやRed Dead Redemption、NBA 2Kなどの人気IPを抱えるTake-Twoをソニーが買収する方向で動いているというニュースが出てきました。
発端は13日のアメリカ株式市場におけるTake-Two株の急上昇を受けたもので、市場関連のニュースを提供しているMarketWatchのレポートから浮かびあがりました。
レポートは金融会社および投資会社であるWedbush Securitiesのメディア取引担当責任者Joel Kulina氏によるもので、Take-Two株の急上昇はソニーが買収を検討していることが要因だとしています。
また買収はその大部分を現金で行うことで両社の間でハイレベルな議論が進んでいるとしています。
海外のゲームメディアがこの噂について飛びついたようで、情報の出所について確認を急いでいます。
GamesIndustry.bizはTake-Twoに対し確認を求めたところ”慣例として噂や憶測にはコメントしない”との答えが返ってきています。
GamesIndustry.bizはさらにMarketWatchの執筆者に連絡をとり、噂の出所がKulina氏であったこと、彼は個々のハイテク株を動かしているものを知るのに良い立場にあること、そしてTake-Two株の急上昇は買収の噂が出る前から始まっていたことなどを確認しています。
また別のゲームメディアはこの噂の信憑性について、出所であるWedbush Securitiesが過去にリークした情報のほとんどがあてにならなかったことを挙げ、今回の噂についても否定的な立場をとっています。
Take-Twoは2008年にEAから買収を持ちかけられましたが合意には至りませんでした。
もしソニーがTake-Twoを買収すれば、人気IPがPlayStation独占になることが考えられますが、それは単純にライバルハードにソフトが供給されないことを意味し、収益の大幅な低下は避けられないでしょう。
(ちなみにGTA5の売り上げはPS3とPS4をあわせて約3800万本、Xbox360とXboxOne版をあわせて約2300万本です)
買収が事実だとすればゲーム業界に大きなインパクトを与えることは確実ですが、今のところは話半分で聞き流すのが賢明かもしれません。
Source:GamesIndustry.biz