先日Googleがストリーミングゲームサービス「Stadia」を発表して話題になりましたが、現時点ではサービス開始時期や料金について明らかにされていません。
消費者にとって選択肢が広がることは良いことですが、新しいサービスに対しては半信半疑な立場をとるゲーマーも多いようです。
イギリスの市場調査会社Harris Interactiveが行ったアンケートによると、Stadiaは次世代のPlayStationやXboxよりも支持率が低いことがわかっています。
ゲーマーはStadiaよりPSやXboxの次世代機に関心がある
購入したいハードまたはサービスの内訳――Stadiaは3位 Credit:Harris Interactive
Harris Interactiveはゲーマーではない人たちを含む16歳から64歳までの2146人を対象にStadiaに関する広範囲なアンケート調査を行いました。
それによると対象の39%がStadiaを知っていると答え、そのうちの10%がStadiaについて非常に精通していると答えています。
そしてゲーマーの34%はStadiaを購読することに興味を持っています。
これは発表から間もないサービスに対する関心の度合いとしては合格水準といってもいいでしょう。
アンケートはさらにStadiaと次世代コンソールとの関係についても興味深い結果を浮き彫りにしました。
Stadiaを含む次世代コンソール――PS5、Xbox Scarlett、Nintendo Switch2、その他――のうちどれを実際に購入したいと思うか、もしくは実際に購入するかという問いでは、StadiaはPS5とXbox Scarlettよりも低い順位となっています。
具体的には38%がPS5を購入することを検討していると答え、次に次世代Xboxが26%、Stadiaは25%となっています。
Nintendo Switchに関してはいくつかの報道で年内に新しい2つのバージョンの本体が登場すると噂されています。
そのNintendo Switch2を購入したいと考えている人の割合は21%でした。
Stadiaを購読しないと答えた人たちのなかで最も多い理由が購読料金でした。
まだ正式な価格は発表されていませんが、Harris InteractiveはStadiaの料金を12ポンド(現在のレートで約1750円)程度と予想しています。
これは多くの人にとって高いと感じるに十分な価格です。
購読をためらう理由としてはこのほかにも、単純に自分がゲームをプレイしないというものも含め、ゲームのラインナップやストリーミングプレイに対する不安、満足な回線がないこと、中にはGoogleにデータを渡したくないといったものや、彼らは既にあまりにも大きな力を得ているといった意見などがありました。
またStadiaに対し最も懐疑的な意見を持っているグループがコンソールゲーマーであることもわかりました。
これは少なくともゲーマーがPSやXboxを捨ててまでStadiaに移行するつもりがないということを示しているといえそうです。
Stadiaについてはまだ不明な点も多く、現時点では発表のインパクトだけが先行している感じがあります。
ゲームのラインナップや実際のプレイなどを通して結果が変わる可能性もあるでしょう。
Appleも先日「Apple Arcade」とよばれる定額ゲームサービスを発表しています。
3大ハードメーカーが支配してきたゲーム業界に続々と新しい勢力が出現していますが、今後どのような影響を市場やゲーマーに及ぼしていくのでしょうか。
Source:Harris Interactive