アメリカのセントルイス動物園が、飼育しているニシキヘビ科のヘビ「ボールパイソン」の珍しい卵を公開しています。
推定62歳のボールパイソンのメス――識別番号「361003」――は7月23日に7つの卵を産みました。
このメスは少なくとも15年間オスと接触しておらず、卵は単為生殖によってできたものと考えられています。
ニシキヘビの繁殖は、通常4~6歳の時期に行われるため、60歳以上の個体が卵を産むのは極めてまれなことです。
動物園のマネージャーであるマーク・ワナー氏は、「彼女は間違いなく、私たちの知る歴史上で最も古いヘビだ」と述べています。
On 7/23, something incredible happened at the Herpetarium — a ball python laid eggs! This particular female snake is over 50 years old (the oldest snake documented in a Zoo) & has not been with a male in over 15 years!
— Saint Louis Zoo (@stlzoo) September 8, 2020
Read more: https://t.co/GkAEsRD5iZ pic.twitter.com/oeHI9OURZY
ボールパイソンの単為生殖は珍しいものですが、過去に例がないわけではありません。
ワナー氏は、コモドドラゴンやガラガラヘビのいくつかの種も単為生殖を行うと説明しています。
7つの卵のうち、3つは動物園内の保育器に入れられ、2つは生殖方法を特定するために取り除かれました。(残りの2つは既に死んでいました)
卵がどのようにしてできたのかは、遺伝子分析によって判明します。
361003が卵を産むのは今回が初めてではなく、1990年と2009年に記録があります。
セントルイス動物園には、別の31歳のオス――識別番号「389054」――も飼育されていますが、361003とは長い間接触していません。
保育器の卵は、生き残っていれば、約1カ月で孵化します。
ワナー氏は、「卵が孵ったとしたらかなりの驚きだ」と話しています。
このおばあちゃんヘビは1961年から動物園で暮らしてるんだって
62歳というだけでもすごいのに卵も産むとは……凄まじい生命力……
Source: St. Louis Post-Dispatch