幻のクロヒョウの姿をケニアのカメラがとらえる

動物

クロヒョウはその名前のとおり黒い色の毛を持つヒョウのことですが、これは突然変異であるためにめったに目撃されることがありません。

また夜行性で群れをつくらず単独で行動することや、生息域の減少や狩猟の対象になったことでなかなかその姿にお目にかかることができない動物です。

 

そんな幻のクロヒョウの姿をケニアの動物園が仕掛けたトレイルカメラ(遠隔操作できるカメラ)がとらえています。

優雅な身のこなしと圧倒的な存在感は目が離せないほどに魅力的です。

 

The Real Black Panther – Black Leopard Spotted in Kenya

The Real Black Panther – Black Leopard Spotted in Kenya

 

ケニアにあるサンディエゴ動物園では地元のライキピア郡に住むヒョウの個体群を調べるためにトレイルカメラを各地に設置しています。

この活動の背景には地元の保護活動家であるAmbrose Letoluai氏と、ケニアの動物写真家Will Burrard-Lucas氏の協力がありました。

 

Lucas氏は過去にこの地域でクロヒョウが目撃されていたという情報を得ていました。

彼はヒョウが通りそうな絶好の場所を見つけるとそこにカメラを仕掛けることにします。

そしてモーションセンサーや高解像度カメラ、いくつかのフラッシュからなる装置を仕掛けた後、数日間待つことにしました。

 

ほとんどのカメラに映っていたのはハイエナでした。

しかし最後のカメラをチェックしていたときに驚きの生物が写りこんでいることが判明します――彼はそのときの驚きについてこう語ります。

 

私は多くのものを見つけることを期待してはいなかった。そして最後のカメラの画像をスクロールしていると……真っ暗な闇に包まれた1組の目がある……クロヒョウだ!

 

 


 

ヒョウの保護プログラムの活動をしているLetoluai氏もライキピアにクロヒョウがいるのは一般的であることをコミュニティの長老たちから聞いたと述べています。

 

クロヒョウが私たちのカメラの中におさまっているのを見るのはワクワクします。そして彼らがなぜ黒いのかについてもっと多くの研究と、それがどうしてこの地域で起こるのかについての理解が必要です。

 

NationalGeographicの発表ではクロヒョウが最後に学術的な文書として記されたのは1909年だそうで、今回のクロヒョウの発見は実に110年ぶりということになります。

 

これには前述した長老の証言――黒いヒョウは稀ではあるがライキピアでは一般的である――と矛盾する部分もあり他の多数の意見もあるようです。もしかしたら地元の人たちはクロヒョウ自体はそこそこ目撃していたのかもしれません。

 


 

クロヒョウが黒い理由にはメラニンの沈着が関係していますが、なぜこのメカニズムが遺伝的に行われるのかについてはまだよくわかっていません。

いくつかの研究によればヒョウのメラニン色素の沈着は森林地帯で頻繁に起こるというデータがあります。

森林のような暗い場所では黒い毛色であることはカモフラージュとして効果的です。

 

しかし今回目撃されたライキピアは高原地帯であり森林ではありません。

長老が言うようにこの地域にクロヒョウか昔から存在していたのならば、森林とメラニン色素の沈着が関係しているという研究結果についても見直す必要が出てくることも考えられます。

 


 

ヒョウには他の似たような動物であるトラやジャガーと同じように身体に独特の模様があります。

クロヒョウは体毛が黒いため模様もなくなってしまうと思いがちですが、上の動画にあるように、赤外線をあてるとそこにはっきりとした模様があるのがわかります。

「ゴーストストライプ」と呼ばれるこの隠された模様にもおそらく何らかの意味があるのでしょう。

今回のクロヒョウの発見はその謎を解き明かすことにつながるとして期待がもたれています。

 

100年ぶりに見つかったクロヒョウがまた100年後にも見られるようになってほしいですね。

 

 

Source:ScienceAlert

動物
スポンサーリンク
しぐれをフォローする
しぐれちゃんねる

コメント