ジンバブエの国立公園当局は27日、細菌感染によって死んだものと思われる34頭のゾウを発見したと報告しています。
ゾウは、ワンゲ国立公園とビクトリアフォールズの中間にあるパンダマスエの森(Pandamasue Forest)で見つかり、そのほとんどが15歳未満の若い個体でした。
死んだゾウには牙が残されていたため、密猟によって殺された可能性はないものと考えられます。
Parks authorities in Zimbabwe say the recent deaths of elephants was caused by a bacterial disease that has previously affected elephants in Asia and other animals in southern Africa, although more tests will still be carried out. https://t.co/p4II9IWuHJ
— ABC News (@ABC) September 29, 2020
ジンバブエ公園野生生物管理局のFulton Mangwanya氏はゾウの死因について、「出血性敗血症として知られる感染症である」と説明し、「これまでに34頭のゾウが死亡しており、短期的にはさらに多くのゾウが見つかる可能性がある」と述べています。
出血性敗血症はウシやシカ、ヒツジなどの家畜にみられる感染症で、進行が早く治療法はありません。
Mangwanya氏は、「アフリカのサバンナに生息するゾウが、出血性敗血症によって命を落としたという例は過去にないが、インドやアジアのゾウが被害に遭っている例は報告されている」と述べ、「ウイルスはこの地域のゾウにしばらくの間潜伏していた可能性がある」と付け加えています。
今後死因の詳しい調査をするため、血液サンプルがイギリスに、他のサンプルがアメリカと南アフリカに送られることになっています。
ジンバブエの隣国ボツワナでも今年の5月ごろから、大量のゾウが突然死する事態が起きています。
これ以上被害が広がらないでー
ジンバブエには84,000頭以上のゾウがいるから当局はあまり心配してないみたいだよ
Reference: Associated Press News