1970年代から繁殖プログラムに参加してきたガラパゴスゾウガメのディエゴが検疫を終え、無事故郷の島に帰ったことがわかりました。
絶滅危惧種のガラパゴスゾウガメであるディエゴは、12匹の雌と3匹の雄で始まった繁殖プログラムの一員で、70年代からサンタ・クルス島のガラパゴス国立公園でその絶倫ぶりを発揮してきました。
長く続いた繁殖プログラムは大成功を収め、今年の1月には、ディエゴや他のゾウガメたちのプログラムからの引退が発表されていました。
エクアドルのパウロ・プロアーノ・アンドラーデ環境大臣は自身のTwitterに、「私たちはゾウガメの管理における重要な章を締めくくっている」と書き、繁殖プログラムに参加したディエゴを含む15匹のカメが故郷であるエスパニョーラ島に帰ったと明らかにしました。
Cerramos un capítulo importante en la gestión del @parquegalapagos, 15 tortugas de #Española, incluyendo a #Diego, regresan a casa tras décadas de reproducirse en cautiverio y salvar a su especie de la extinción. Su isla las recibe con los brazos abiertos. (Noticia en desarrollo) pic.twitter.com/M4a4maQm9E
— Paulo Proaño Andrade (@PauloProanoA) June 15, 2020
ディエゴと他のカメたちは外来種や病気を持ち込まないよう検疫期間を経た後で、エスパニョーラ島に帰還しました。
アンドラーデ氏は、「エスパニョーラ島はディエゴたちの帰りを“両手を広げて”歓迎している」と付け加えています。
100歳以上のディエゴは、1928年から1933年の間にアメリカのサンディエゴ動物園に連れていかれ、そこで繁殖計画に加わりました。
その後エスパニョーラ島のゾウガメが激減したことから、1977年にサンタ・クルス島にあるチャールズ・ダーウィン研究所に舞い戻り、子孫を残す任務にひたすら従事してきました。
現在ディエゴの血を引くエスパニョーラゾウガメの数は800匹以上に上っています。
ディエゴの性豪ぶりは、ガラパゴスの置かれている状況に人々が関心を持つきっかけになりました。
故郷の島でゆっくりと余生を過ごしてほしいねー
ディエゴがいるうちはエスパニョーラ島のゾウガメも安泰だね
Source: Paulo Proaño Andrade